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「セクシー田中さん」調査報告書に関わり冒頭部分で思ったこと

今日は一日中雨でしたね。地域によっては降雨予想で赤く表示されているところもありました。強い雨に不安を抱かれた方も多いのではないでしょうか。こういう雨の降り方は梅雨明け近くに多かったように思いますが、令和の雨は質が変わっているようです。

さて、……。

もう4ヶ月近く前のことになるが、「セクシー田中さん」の原作者の死に関わり、私は以下の記事を書いた。

その後、本件に関わり5月31日に日本テレビの特別調査チームによる報告書が日本テレビのサイトにアップされた。

これは、別紙も含めると100頁を超える大部である。そのため、まだ読み切れていない。読まずに何かを言うのは無責任であり、読んでから改めて対応したいと思う。ただ、読んだ部分で引っかかるところはある。それは

本報告書は、ドラマ「セクシー田中さん」について、その報告を行うものである。

「セクシー田中さん」調査報告書(公表版)

という文言である。これ、「日本テレビ放送網株式会社 ドラマ「セクシー田中さん」社内特別調査チーム」が報告元なのは分かる。では「報告先は誰なの?」がハッキリしない。

第三者委員会ではなく社内の特命チームがこのような調査をすると、この「誰に対しての報告なのか」がハッキリしなくなる典型例だと感じた。

そして、日本テレビはこの報告書をサイトにアップするに際し「日本テレビ 石澤顕 代表取締役社長執行役員のコメント」も合わせて記載している。詳細は以下のサイトをご参照願う。

企業が自社のサイトに何らかの情報をアップするに当たっては、都度役員会を招集する会社もある。しかし、招集通知を○日前に出さねばならない等の社内規則との整合を図る必要があり、役員会では臨機の対応が難しくなる。

そのため、別途何らかの調整・情報共有の場を経て社内の意思決定を行うようにするケースが多いというのが私の認識。

日本テレビの社内の意思決定ルールまでは不知である。ただ本件については社長まで報告書が上申され、それを受けて社長がコメントしていることは分かる。

ただ、これは社長個人のコメントであり、会社としてそのコメント内容について正式に意思決定をしているか、もっと言えば会社意思であると表明しているかというと、そこまでには至っていないというのが私の受け止めである。

ちょっと厳しめに言えば「誰に対して」「会社がどの程度のプロセスを経て」この報告書をアップしたのかがハッキリしないものである、ということができる。これを明らかにしないと、今後の企業活動にも影響が出かねないと危惧している。

社内監査担当箇所が今後の監査を行う際の根拠にするのかも含めて、今後の動向を注視していく必要がある。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。