会社で行われる業務指示に対する誤解
今日は暑い1日となりました。今週は気温が高めとのこと。あなたも体調管理にご留意して下さい。
さて、……
今回は厳しめのことを書いているので、合わない人もいると思う。この点、冒頭に申し上げておく。
サラリーマンをやっていると、よく「あの人は指示するだけだから良いけど、動くのはこっちなんだよ。ちょっとは考えて欲しい」的な発言が耳に入る。でも、それは率直に考え直すことをお勧めする。
もし、端くれだとしても管理職になっているのであれば、このような考え方は職位にふさわしくない。
というのは、人にはそれぞれの役割というのがあって、その役割を全うすることを期待されているからである。指示を出す人間も、指示したからにはそれに従った者が引き起こした状況については、相応の責任を免れない。
だから、何も考えずに「やってこい」とは思っていないはず。その先も見据えているものと考えて良い。
確かに、指示内容によっては面倒くさいものがあるのも珍しくない。そのことは認める。しかし、1人でできることには限界があり、そのために組織的な対応を行っている。会社とはそういうもの。
この点を顧慮せずに目先の不満を口に出すのは、一介の担当者であればともかく、ある程度の社歴を重ねたものが口にすべきではないと思う。
ただ、指示通りにやったのに、うまくいかない場合というのももちろんある。昨今の景気動向からすれば、その率は低くないと想像する。
このような場合に、自分が指示を出したのにも関わらず「私は知らない」等と言うような人間であれば、その点は批判してよい。但し、そんな人間はコネ入社でもなければいずれ表舞台から消えていく。
ちなみに、もしあなたに指示しようとした人がいて、その指示に対してあなたがあれこれ不満を述べたとする。その時に「分かった。君には頼まない。俺がやる」と言ったら、あなたはどうだろう。嬉しいだろうか?
そもそも私なら、指示の不明点を確認することはあっても、不満は述べないだろう。そしてそのようなことを言われたら、慌てて「やらせて下さい」と頼み込むはず。
ここで「やった! お願いします」という人はサラリーマンに向いていない。正直なところ、自分がキチンと仕事をやっているという自負があるなら、自分に割り当てられそうになった仕事を取りあげられることに忸怩たる思いを感じねばならないと考える。
それに、立場の上の人間に任せるということは、自分のコントロールを利かせられないことを意味する。自分の仕事に何らかの影響があると考えれば、とても喜ぶことなどできない。
背負いきれないほどたくさんの仕事を負っているというのであればともかくとして、そうでないならばまずやってみる。やる中で自分の中の何かが感応して思ったよりも良い結果を引き出せる可能性もあるはず。
最初から忌避しては「今のままでは今のまま」で終わってしまう。それはとてももったいないこと。
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