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実家の近所の家が、解体されて更地になったと聞いた雑感

取り敢えず今は雨が上がっています。冬の雨は冷たいのでイヤですよね。

さて、……

先日、姉が実家の様子を見に行ったと言って電話を掛けてきた。そういう電話を掛けてきたということは、何か変わったことでもあったのかと身構えてしまう。結果としては、少し意外な内容であった。

聞けば「斜め前の家がなくなっていた」とのこと。つまり、斜め前の家が解体されて更地になっていたそうなのだ。

自分の実家に何か不具合があったのかという不安は消し飛んだものの、これはこれでちょっとショックを受けた。その家の住人はもちろん存命で、かつ私の母よりも10歳近くは若いご夫婦だったからだ。

郵便受けには、特に挨拶状も入っていなかった。もちろん、普段住んでいない姉や私が挨拶もなかった等と言うつもりはない。

ただ、ひょっとしたら空き家になったわが家の有り様を眺めて「ああなる前に手を打とう」と考えたのかも知れない、という臆測が湧いてくる。

実家の庭の手入れは業者に発注して、荒れ野原にはならないようにしてはいる。でもそのご家族にしてみれば「斜め前の家が事実上空き家になった、どうやら老人ホームに居住しているらしい、うちらはどうしよう?」と考える契機にはなったと思う。

大規模な新興住宅地の場合、家屋の値段も大差はない。購入できる頭金を貯められたり、購入しようという動機を持つ家族環境であったりという状況を踏まえると、大体似たような世帯、世代が固まって住むようになる。

だからこそ、やや年上のわが家の動向は、近所の人にとって「明日は我が身」という思いを抱かせたのではないかと思われる。そして、その答えとして、家をたたむという選択をしたのだろう。

夫婦で住める施設に入られたのか、或いはもっと町なかにダウンサイズした家を入手されたのかはわからない。それでも、自分たちの行く末を考えて新たなステップを進まれたことに対し、心からお祝いを申し上げたいと思う。

何と言ってもわが家は、いつまでも今の平穏な生活が続くと過信したがゆえに転進が遅れた。これは否定できない事実である。

もし前例が周りにあれば、わが家の方向性も変わっていたかも……今更の繰り言だと分かりつつも、その思いはどうしても湧いてくる。是非もないことではあるのだが。

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