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和台詞置き場(和?なのかはあなた次第)

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こちらには自称「和台詞」達を置いてます。もちろん、声にしていただけると嬉しいです(〃^ー^〃)もし、声にした場合はお知らせ頂ければ嬉々として拝聴にお伺いいたします!
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2016年10月の記事一覧

噂とは真しやかに流れるが、それを信ずるか信じまいかは人の心根次第だと、我は思うのじゃが、お主はどう思う?

「月夜の逢瀬」

「月ノ君。貴女の事は今宵からそう呼ぼう。」

「月ノ君?其の様に大層な名で呼ばれては恥ずかしゅう御座います。」

「では、誠の名をお教え下さいますか?貴女が名をお教え下さらぬ故、月ノ君とお呼び致すのです。」

「名を知れば、貴方は去ってしまうでしょう。名等、どうでも良いことではございませぬか。貴方の名を私は聞きませぬ。」

「貴女が高貴な方だということは気づいております。私等が手の届かぬ御方だと。

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(和台詞?)「私が居なくなったあとは…」(掛け合い?)

「私にはわかりません。瞳子(とうこ)姉上は許嫁であった、日向 重泰(ひなた しげやす)殿を先の戦で亡くされたばかり。なのに父上の命(めい)で直ぐに嫁ぎ先を決められ、それを承知なさったなんて。」

「彰子(あきこ)、私も武家の娘。女は家のために動かなくてはなりません。重泰様の事は確かに辛い事。でもね、彰子、私は武家の娘としての道を選んだの。政治の道具として嫁ぐとしてもそこでもしかしたら幸せな人生を切

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