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140文字の駄文

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詠んで頂けたら、何かの形で表現して頂けたら幸せます。連絡頂けたら、飛んで参ります。
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2019年10月の記事一覧

あなたは僕に看取られて、幸せそうに笑って目を閉じたね。でもね、僕はこんなこと望んでなかったよ。僕はあなたの冷たくなった手を握り独り呟く。「祈ってた。まだ一緒にいられます様にって。願ってた、あなたの笑顔を守れます様にって。ね、神様なんていないんだね…。」神様なんてさ…いないんだね。

『恋(おも)い募りて』いつからでしょう。兄のように慕っていた貴方を一人の男として恋い始めたのは。貴方が私に見せる優しい仕草や頭を撫でる温かな手を愛しく思ってしまう。貴方の優しい眼差し貴方の優しい言葉に貴方の優しい笑顔に胸が熱くなってしまう。貴方を見つめる度に兄のように思えなくなる

『恋(おも)い募りて』いつからだったろう。ただ妹のように可愛いがっていただけのお前に恋いを寄せるようになったのは。気が付けばお前の些細な仕草までが愛しく思えてしまっていた。何時からだろう。お前を女として見るようになったのは。恋いを募らせていく度にお前を女だと認識してゆくんだ…。