朦朧とするときほどnoteを思う
最近、左の顔が動きずらく、目がぴくぴくするので、きっと疲れからくる顔面神経麻痺だなと勝手に思っていたのだが、火曜日ちょっとそれとは違う具合の悪さを感じ、昼休み会社の机につっぷして寝ていると、隣の席の女性がやさしく声をかけてくれた。
「もしかして、りくさん具合悪いの?」
「最近、左の顔が動かないんです」
そこから、顔色が悪い、帰った方がいい、と皆に言われ、ありがたく午後休みをもらうことし
、寄り道もせず真っ直ぐに帰宅した。
顔が動かないという変な理由で午後休んだ私は、帰宅後、市販の風邪薬を飲み、布団に入るとすーっと気持ちよく眠れたのだが、3時間後に目が覚めると明らかに発熱していた。
38℃台……
こりゃおかしい……
どうしたらいい……
病院行くのダルい……
でもこうなると、病院で検査してもらうしかない。会社に説明しなくてはならない。
その日の晩は39.3℃まで熱はあがった。
翌日水曜日、たまにお世話になる近くの病院に電話をしたところ、外でだけど検査しますよと言っていただき、とぼとぼ歩いていく。
まだ発症から2日目なのに、既に体力がない。スポーツドリンクを飲みながらなんとか病院へたどり着いた。
病院の入口を入ると、慌てて病院の人が駆け寄ってきたので、あ、そっか院内に入ってはいけなかったのか…と、すぐに外にでてベンチに座った。
「コロナとインフルと同時に検査でいいですか?」
「はい。お願いします」
少しして、看護師さんがやってくると、あれだ、あれ、すごく嫌な鼻の粘膜をぐりぐりするやつを持ってきた。
あ~
ぐりぐりかぁ~
これって
なんのプレイですか?って感じでホント嫌い
十何年ぶりにやられるぐりぐり……
でも大人なんだから我慢我慢……
「マスクを下ろして、鼻だけだして……上向いてください。口は開けていた方が楽ですよ。あ~ごめんなさいね。これほんと嫌ですよね
。ごめんなさいね。もう少しですごめんなさいね、ほんとごめんなさい……」
やたら謝られた。
そんなに謝ることないのにとマスクの下は半開き口のマヌケ顔の私は思っていた。
検査結果はコロナ陽性
あれほどコロナ禍で気をつけていたコロナなのに、なんで今なんだ。予防接種5回の効果はもうとっくに切れているのだろうか……
でもコロナ陽性とハッキリしたので、堂々と会社を休める。今の会社で十年。病気でこんなに長く休んだことはなかった。これは神様のくれたお休みだ。
そう思うと、高熱も喉の痛みにもありがとうという気持ちになった。
時間はたっぷりあるのだから、図書館で予約してある本を借りておけばよかったとか、こういうときこそnoterさんたちの記事をたくさん読めばいいとか、あれこれ思ったのだけど、高熱で身体中が痛いので、心穏やかに文章を読むことは無理そうだ。
時間があるのに読めない。
いつも時間がなくて読めない。
なんだよ。オマエ結局読めないんじゃないか!とnoteの神様に怒られそうだけど、ごめんなさいnoteの神様……って、noteの神様ってなに?
しっかりは読めないのだけれど、39℃の高熱で朦朧としていてもnoteを開いて、ぼんやり記事を読んでいた。
記事を描こうとしたけれど、こんな身体で高熱で沸騰した頭で素敵なお話が描けるわけもなく、思い出すのは看護師さんとのあのプレイだけだった。
看護師さん
たくさん謝ってくれてありがとう。
そして変なプレイをありがとう。
先生
はっきりコロナ陽性って言ってくれてありがとう。
そういえば、今左の顔は動いている。
左目のピクピクもなくなった。
より具合の悪い事態となったとき、人の体はそっち優先で軽い症状のものは治ってしまうのかもしれない。
そんなのあり?
ところで、なんのはなしでしたっけ?
ぐりぐりって、変なプレイの話です。
なんのはなしですか
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