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森の暮らしの理想と現実(老後どうする?)

勢いよく森に引っ越してきたけれど、老後はどうするの?ってよくきかれる。子どもたちも私が老後どうするのか心配しているようだ。(めんどくさいことになることを避けたいだけだと思うが…)
確かにどうしよう。死ぬまでここに住みたいって強がってはいるものの、徐々に老いていく過程はまだ未知の世界である。

今はまだいい。雪かきもできる。車も運転できる。大型犬に引っ張られても踏ん張る力もある。でもそういったことが一つ一つできなくなっていくわけで、例えば雪かきができなくなったとき…車の運転ができなくなったとき…
を想像するとネガティブな気分に陥ってしまう。しかし、よくよく考えたら雪かきができないような状態では、おそらく車の運転もできない。それなら雪かきできなくても大した問題ではない。家の前の道路は管理会社が除雪してくれる。車の運転ができなくなっても、ネットで買い物できるし、オンデマンドバスを使う手も残っている。ボケてネットの注文もできなくなってしまったらどうするか。そこまでいくと、もはやどこにいても一人で暮らしてはいけない状態だ。
ということは、都会でも森の中でも一人暮らしのリスクはあまり変わらないということかな。

むしろ、ここは救急車が到着するのに30分はかかりそうで、逆にいえば無駄に延命する心配が少ないともいえるし、万が一、火を出したとしても大爆発でもしない限り、周囲に延焼して迷惑をかける可能性は低い。孤独死したとしても、更地にして返却してしまえば完了する。

死に際はそこまで心配しなくてもよさそう。となると、やはりそこに到達するまでの時間が重要である。リクが死んだ後、自分の余命を考えると、もうワンコは飼えないだろうなとか、元気に動き回れるうちはいいけど、家に閉じこもるようになると寂しいだろうなとか、不安にならないでもないが、先のことを考えても仕方がないし、将来どうなるかは誰にもわからないので、せいぜい足腰を鍛えて、今を楽しむしかない。

みんな、森の暮らし素敵~!いいな~って言いながらも実行に移さないのは、きっと先のことを堅実に考えているのだと思う。その方が賢明な生き方なのかもしれない。
しかし!先のことを考えないから移住できたのだし、やるにしろやらないにしろ人生一度きりだから、やりたいことをやった方がいいわけだ。
死ぬ間際に向こう見ずな性格でよかった…と思えるようにがんばろう。

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