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Lens Protocolとゲームでの活用の可能性

Lens Protocolとは

Lens ProtocolはAaveの創業者であるStaniが今年のはじめ頃に発表したプロジェクトで、ComposableでDecentralizedなソーシャルグラフという触れ込みです。
(OGPないんだ・・)

と言われても全然意味がわからないのですが、ざっくりいうとSNSの基本的な機能群をフルオンチェーンで提供しています。

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  • フォロー関係

  • 投稿

が全てNFTとなっています。
また、投稿したコンテンツの販売ができたり、情報商材界隈で有名なBrainのように、購入者が後から購入した人から料金の一部を受け取るような仕組みもあります。

これらの情報は全てNFTとなっていてオンチェーン参照可能なため、開発者はこれらの情報を取り込む仕組みを作れば良くなります。
また、ユーザー側からするとLens系サービス間でフォロワーが同期されるので、Twitterフォローと同時にブログも購読するようなことができます。

NFTが毎回発行されますが特に署名などは求められないので、多分Lens側でGASは負担してくれているんだと思います。

Lens Protocolとゲームのフレンド、そしてギルド

この説明を見て自分が思ったのは、これをゲームに組み込んだら面白いのではないか?ということでした。
FFのブロックチェーンゲームが出たときに、マイクリでフレンドになった人が最初からフレンドで一緒に遊べる、そんな体験が提供できるのではないでしょうか。

また、ギルドに転用することもできそうです。
個人的にブロックチェーンゲームの説明をするときによく使う例の一つにキリトさん軍団というものがあります。
もちろんSAOの主人公のキリトと、その仲間のアスナなどのいつも一緒にプレイするプレイヤーたちのことです。
彼らはSAOで出会い、ALOで仲間を増やし、GGOでまた仲間を増やし、そしてまたALOに戻ってと中核メンバーごとゲームを飛び回って遊んでいます。
ギルドの加入情報がLens Protocolによって管理されていれば、こういう遊び方がよりわかりやすくできるようになります。

OasysとLens ProtocolとL2→L1Messaging

近々Astar以来の国産ブロックチェーンとして、ゲーム向けチェーンがコンセプトのOasysというチェーンが使えるようになりそうです。

ここでLensとL2→L1Messagingが使えると面白そうだと個人的に思っています。

Oasys概要

OasysはEVMのLayer1(Hubといいます)とLayer2(Verseといいます)で構成されており、Optimistic rollupによってL2の情報がL1に書き込まれます。
開発者はIPや会社ごとにL2を作ってトークンの用途を制限することで、法律面などのリスクを下げながらWeb3に参入できます。
実際にスクウェア・エニックス・バンダイナムコ・セガ・GREE・DMMなどの国内ゲーム大手企業が参加しています。
また、GAS代はL2の管理者が払うので、開発者やゲームプレイヤーはGASフリーで遊べます。

L2→L1Messaging

こちらはL2内でユーザーがTransactionを起こしてL1のアセットを操作することができる仕組みです。
Arbitrum上で署名してEthereum上のUSDCをUniswapでSwapする、というような操作ができるようになるイメージです。
こちらはzksyncEVMのメインフィーチャーとしても挙げられているようなもので、L2のユーザビリティを劇的に改善すると思われます。

Lensと組み合わせるとどうなる?

L2→L1Messagingがある状態でOasysのL1にLens Protocolを導入すると、L2側のアプリケーションからL1のLensを参照できるとともに、L2からL1のLensを操作することもできるようになるはずです。
この状態でL2にあるゲームのフレンド機能部分にLensを使えば、Oasys内の全てのチェーンのすべてのゲームで、共通のフレンドリストを持つことができます。
ゲームでフレンドになると、その情報がMessagingによってL1に送られ、Lens ProtocolのNFTが発行されるという設計です。
OasysはGASが無料なので、ゲーム会社側としても特に追加コストがかかることはありません。
名付けてFLens Protocol。嘘です。

Oasysが目論見通りに進めば将来的にはFFの独自チェーンやソニックの独自チェーンが出てくることになるでしょう。
そういったIPゲームとマイクリなどのインディーっぽいゲームがフレンド機能でつながっている、なんとなく面白い気がしています。

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