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ハンドメイドの低価格化を加速させたネット販売


ハンドメイド=安いをより加速させたのが、このネット販売である。
ネット販売を丸くいうつもりはない。
作品を作ったものの、どう販売して良いのかわからない時に、誰もが簡単に販売できるツールができたら誰もが飛びつくのは当たり前。l
実際にたくさんのハンドメイド作家さんが、ネット販売を利用し、多くの人がネット販売で購入している。

ハンドメイド作家さんにとってはまさに救世主のような存在であったと思う。
まさか、このことが価格低下により勢いを与えてしまうなど、誰もが予想しなかったのだ。

購入者からすると、ネット販売でたくさんの商品が並んでいる。
しかも見てみると、同じような商品が並んでいるのだ。
同じような商品が並んでいると、人は安い方を手に取る。だから、ネット販売で購入に繋げようと思うと、他よりも安くという、価格競争が始まったのである。

価格競争は、ギリギリのラインまで進み、原価スレスレで価格は止まる。しかし、原価ギリギリのため、ほとんど利益にならず、手作業で作り労力の分の収益は得られないのが現状。

その中で生き抜いていくためには、価格を同じように下げて売るしかないと、目先の利益に目がいき、ブランド価値を下げてしまっている。

本来、ハンドメイドとは、一つ一つ思いを込めながら丁寧に製作し、使ってくれる人のことを思い浮かべながら、作られた世界でたった一つだけのブランド。作家としての想いと、ビジョンが込められたものとしてブランド価値が上がってもおかしくないものばかり。
しかも、最近のハンドメイド作品は、他のものよりも素材やデザイン、使う人の使用感、など何をとっても良いものばかりで、かなりのクオリティの高さである。
そんな素晴らしいハンドメイド作品が、安物扱いされ、本来のブランドとしての価値を失ってしまうのは、非常に嘆かわしいことだ。

私は、そんな世界でたった一つだけのハンドメイドブランド
こだわり抜かれた作品の価値をあげ、ハンドメイドとしての質の高いブランドを構築していくという想いから、クラフトメイド協会を立ち上げることとなった。


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