2021.9.12 大黒摩季 Natural Woman by 北の快適工房書き起こし ゲストコメント:氷川きよし

(大黒摩季さんのラジオ番組、「大黒摩季 Natural Woman by 北の快適工房」の『Glamorous Butterfly』誕生についてのお二人の話のリレーがとても素敵だったので書き起こしました。)

(01 大黒摩季さん『ボヘミアン・ラプソディ』について)
前回のアルバムのときは『ボヘミアン・ラプソディ』をカバーしていたんですが、あれ、生で聴いたとき、たまげた。
実はクイーン側の許可を受けた初の公式日本語バージョンということで唯一認められたということなんですけど、でもね、避けて通るのが『ボヘミアン・ラプソディ』なんですよ。難しい本当に。あれはフレディの感性で歌う、心の叫びでもあるものだから、あの雰囲気を出せない。技術的に上手くやったとて、結局2番手3番手。そして偽物になってしまって。で、自分なりに歌うと今度はねクイーンの名曲なだけに、そこまでやらないでもらえますかみたいになっちゃうっていう、ほんとにやりにくいカバー。それを日本語で、kiiちゃんも言ってたけど、あのフレディのスピリットおよびあの感性をちゃんと日本語で伝えたいということで、しっかり許諾を取れたということなのでぜひぜひね、一枚目のアルバムでこれも聴いてほしいんですけども。とにかくkiiちゃんは歌い手としてすごいなと思っています。

(02  氷川きよし kiina コメント『You are you』について)
今回のこの『You are you』はですね。前回『Papillon-ボヘミアン・ラプソディ-』ってアルバムがあって、それを経験した流れで第2弾としてこの『You are you』を出させていただいたんですが、自分を通して、自分が経験した中での思い、心の中にあるマグマを爆発させるかのようなアルバムにさせてもらって、もう本当に素晴らしい方々に手を差し伸べていただいて、大好きな音楽を今回表現させてもらって。
今回全12曲入なんですが、それぞれ自分っていうフィルターを通した中で表現できるものにさせてもらってそれを聴いた方がああまた明日も生きていこうって生きる希望になればいいなって思って。
とにかく生きていかなければならないし、どんな状況でもどんな壁にぶちあたったとしても前を向いて生きようって思っていただけるアルバムにさせてもらいました。ハードめのものもありますけど、言葉ひとつひとつが美しく表現された作品だけを選ばせていただきました。

(03 大黒摩季さん『Glamorous Butterfly』について)
今回この『You are you』に収録されている『Glamorous Butterfly』という曲を私は楽曲提供したんですけれども先程kiiちゃんも言ってましたけれども、ほんとkiiちゃんは、言葉の威力というか説得力も含めてすごくこだわってる。歌詞を書いていくときとかも、例えば歌詞の流れ上そんなに別に気にならないんだけども、例えば立ち上がる立ち上がらないってことも含めて、立ち上がれない人もいるじゃない?ってそれはもうほんとに車椅子の方とか。そこまで気をつかってたりするんだよね。
で、もともともともと私はこの『You are you』ってアルバムにkiiちゃん自体が「kii」としてこのタイトル曲は歌詞を書いたんですけど、まずはそれも聴かせてもらって。一枚目のアルバムのときにも言ってくださってたんだけどそのときはタイミングがこちらもあわずできなかったんだけど、今回の2枚めのポップスアルバムの『You are you』でなんとしても今回は摩季ねぇに作って欲しいみたいな話になって。じゃあどうせやるんだったら、今kiiちゃんが、その自分の中の怒りとか発散したいこととか、ぶつけたいこと、強い思いとかってものを私が預かるから、何でもかんでも言ってきていいよって、そこで、自分も歌って放てるものがいいんじゃない?って言ったらね、どわーってなんかこうkiiちゃんの想いをすごく預かって。
kiiちゃん自身も、スターとプリンスをやり続ける中で、たくさんの葛藤もあったと思うし、一人で福岡から出てきて、若くして、からずーっとスター稼業をやっているとその中でいろんな出会いと別れもあっただろうし、自分自身が思う気持ち? 周りに思われる気持ち? 期待に応えねばならない気持ち? でも自分はこうだっていう新たな自我が目覚めたりとかそういうハートの葛藤、心の中の葛藤みたいなものをいっぱいもらったので、今となっては、何ていうの?もう自分の世界の扉を開けて蝶々どころかほんともうイーグルぐらいに今飛びまくっているところが私も誇らしいし、見てて美しくてリスペクトしてならないんですけど、まあとにかくkiiちゃんのひとつのそのきっかけブレイクスルーするきっかけにしてほしい曲ですね。
この曲、kiiちゃんの声で聴くとほんとこの人やっぱり歌い手だなあって思ったのが、私もばっちり仮歌で歌ったんですよ。kiiちゃんの温度を上げるために仮歌って感じじゃなくて自分で思いっきり歌ってみたんですよ。ところがそれを全部完コピしたうえで越えてきたkiiちゃんの歌声を聴いた時にもうね全部大黒摩季を忘れた。ほんとに。それぐらいね、『ボヘミアン・ラプソディ』もそうなんだけども、「氷川きよし」という声と「氷川きよし」という生き様がちゃんとバイブスとして伝わるほんとのアーティストにもうなってるんだなって。
kiiちゃん自身はまだまだまだまだって言うんだけれども、もうひとつの「氷川きよし」という何ていうんだろうなあ、もう細胞かな。誰にも似てないし、でも一声歌うとkiiちゃんの熱が伝わるというか。
あのね、上手な歌い手さんっていっぱいいるんですよ。だけど、「熱」とか「温度」「ぬくもり」ってのいうのが声でバイブスする人ってほんっとに少ないんですよね。記号で語れる、クレッシェンドとかフォルテとか倍音とかってね、できるの誰でも。だけど心が声に乗っかるレベル、ステージに行ける人ってほんと少ないんですよ。私もそこめざしているんですけどね〜。だからほんとに小さい声でも太い声でもなんでも届く。だから私はほんとこのkiiちゃんの『Glamorous Butterfly』はぜひみなさんに聴いてもらいたいなと思ってます。

(04 氷川きよし kiina コメント 『Glamorous Butterfly』について)
今回ほんと嬉しいのが中学校2年のときに憧れていた、強い女性というイメージのそしてすごい馬力のある歌唱と生き方が大好きな大黒摩季お姉さまに『Glamorous Butterfly』は作っていただきまして、NHKホールに湯川れい子先生とコンサートに、ライブに行かせてもらって初めて行かせてもらってもうライブを見ていて、どの曲もなんかエネルギーをもらいましたし、ママの歌なんかは涙が出ましたしほんとにバラエティ豊富に歌ってこられたんだって思って感動して、連絡先を交換させてもらったり、自分のいろんな悩みとか心のうちを言っている中でできた曲がこの『Glamorous Butterfly』で。
で、摩季さんが、自分の想いを感じ取ってくださって書いた詩なんですよね。感動しました。作品ができたときに。できたよ、こういう歌なんだけどって言われたときに聴いたときに、なんかジーンと来て。すごいロックナンバーなんですけどひとつひとつの歌詞がひとつひとつの言葉が自分の中で宝石のように輝いて、ああこれをおもいっきり表現したいなって思って。
レコーディングにも忙しい中かけつけてくださったりその真心を感じて自分を開放したかのように歌えた一曲でもあるんです。だからほんとにこれからもいろいろ教えていただきたいですし、背中を3歩さがって後ろをついて歩んで行きたいと思いますので、これからもこんな自分ですけど引き続きよろしくおねがいします。
『Glamorous Butterfly』も多くの方に聴いていただきたいなってふうに思っています。

(04 大黒摩季さん 普段のkiinaのこととまとめ)
もうほんとね、忙しいさなか、kiiちゃんと話してるとねほんとに忙しいの。普通ね、ツアーとかあってその日になんか、テレビとか出ないよあたしは。だけど、ちゃんとテレビに出たり取材を受けてから本番出て、その帰り道にあたしに、あの摩季ねぇとか言ってあの続きなんだけど〜曲の話なんだけど〜って移動の車の中でしたり、もういいから、しゃべんなくていいから〜っていつも言ってるの。あの要点だけでいいよ〜とか言うんだけど一生懸命。
ほんと『Glamorous Butterfly』は飛んでるので、ほんとに皆さんもですね、応援と『You are you』、できればねデジタル音源もいいんだけどほんとにジャケットが綺麗だから手にとってね、ぜひ買っていただきたいと思います。kiiちゃんほんとにお忙しい中コメントありがとうございました。

『You are you』
CD
https://va.lnk.to/YouareyouCD

配信
https://nippon-columbia.lnk.to/Youareyou