50代日記

パンツ詰め放題

 先日、いつものスーパーに行ってみると、むちゃくちゃ混みあっていた。
何でも、今日は色々特売らしく、食料品もびっくりするほど安い。
ということは、日用品も安いのでは・・・と2階に上がると、予想は的中。
いつもの5倍、人がいるではないか!息子のYシャツを購入し、レジに向かうと、何やら靴下を袋にあふれるほど詰め、レジではみ出した靴下を押し込んでいるおばさんを発見。あれは、まぎれもない袋の詰め放題。しかも、靴下の詰め放題など見たこともない。詰め放題は闘いを挑まれているようなもの。そこは受けて立つしかない。どこであるのだろうと・・・店内を一回りしてみると、なんとエスカレーターの目の前、人の目に一番つくところに、そのワゴンは陣取っていた。YシャツYシャツと全く眼中に入らなかったらしい。さして欲しくもない靴下であるが、闘いは闘い。が、ふと目線を隣に移してみると、女性用のパンツが陳列してある。なんと斬新なことだ。これは紛れもない【パンツの詰め放題】靴下<パンツ。パンツというものは、ピンきりで、よいものはすこぶる高い。私も一応仕事用のパンツは、しっかりおなかの肉を押さえてくれて、重力に従っているおしりの肉どもをグッと持ち上げてくれるそこそこを使用している。だが、普段仕事のないときに、それらのパンツを使用することには抵抗があるのだ。普段は、別に肉どもがどうなっていようがいいのである。そこで、普段用のパンツもたくさん購入しているが、Lサイズはあてにならず、購入して履いてみると「安心してください。履いてますよ!」ばりの状態になる。で痩せたら履こうシリーズのパンツが山積みになっている。だから、パンツは必要なのだ。そこで、袋を手にテレビでやっていた、袋を伸ばすをやってみると、早速ビリっと破ってしまった。いかん、気合が入りすぎている。ここは、ひとまずリラックスして、もう1枚いただき、闘いをスタートしてみた。目標は10枚だが、やっているうちに必死になり目標を15枚に変えてみた。さして、かわいくもない単なる綿のパンツしかないが、もうそんなことはどうでもいい。そして、
15枚を詰めた後、レジに勝ち誇った姿でいったのである。
そして、ふと気が付いた。あの一番目立つ場所で一心不乱にパンツを詰めている私。もし、仕事先の人にでも見られたら・・・。一応、私は仕事柄、先生と呼ばれたりしている。あの姿を見られていたら「あの人安~いパンツ、夢中で詰めていたワ・・・なんか可愛そう・・・」などと言われるに決まっている。何故、詰める前に気が付かなかったのだろうか。
しかも、帰って1枚をはいてみると、LLであってもMくらいしかなく「安心してください、履いてますよ」が増えただけであった。
私は、どれだけ痩せたらシリーズを増やすのだろう。

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