子ども返りの夜

ふつーに素直に
夜更かししてだらだらしたい

どーでもいい話を
おもちゃ箱をひっくり返すようにしたい

目がちかちかしそうなくらい
頭がくらくらするくらい
カラフルなこれまでのありったけを
すべて地面にぶちまけて泥だらけにしたい

好きなときに好きなものを好きな順に
風のおもむくように気のままに
分からなくてもいい、上手くなくてもいい

ただそこに転がり落ちたものをみとめて
わたしたち、やっぱり生きているねと
沈む星を昇る日をみつめて
秋がきて冬になるねと

何も生み出さなくても
何の役に立たなくても

たしかにあったものと
たしかに生まれた気もちと
たしかに起こったかなしいことと

すべてをさらけ出してあなたに見せたい
すべてをそのままできるだけゆがめることなく
またごちゃごちゃと箱にしまいたい

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