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「姉妹」について考える

年始に叔母の家にお呼びがかかった。
いとこ(=男)家族が来るので、叔母に預けてあったお年玉をいとこの娘ちゃんたちに直に手渡したらどうだと言うことらしい。
連絡を受けたのが出先だったことと、叔母の一人暮らしの家(1LDK)に集結する人数(総数7名)を考えて初めは断っていたが、叔母は「無理にとは言わないよ」と言いつつ結局強引に召集してきた。
まあ、お正月あるあるだなあと思う。

いとこの娘ちゃんは小学校高学年と中学年の二人姉妹。
ちょっと見ない間に上の子がグっと背が伸びて大きくなっていた。
この姉妹、基本は良い子だがそれぞれに主張がしっかりしれいてなかなかに姦しい。
別に子供が嫌いということはないが、別方向から同時に話しかけられたりするので「まあちょっと落ち着きましょうよ」ということが多い。
女の子の兄弟あるあるなのかもしれない。

私にも妹がいる。
性格も好みも、正反対と言っていいほど違う。
私と妹にもこういう時代があったのかなあと眺めていた。
これを世の親たちは少なからず経験してきてるのかーと思うと、凄いなあと思う。

いとこの奥さんはおっとりのんびりした人で、良い意味でおおらかなのかもしれない。姉妹から同時に全然違う話題を振られても全く動じていなかったのが見ていて面白かった。流石は母。

うちの妹は結局、この会合には顔を出そうとしなかった。
叔母が何度も「孫姉妹は本当にいい子だから、安心して(来てね)」と
説得を試みたが、最後まで首を縦に振らなかったのだ。
「なんで来ないのー?」と上の子が聞いてきたので、
「うーん、ごめんねえ。とっても恥ずかしがり屋なんだ。
わかってやってよ、乙女心を」なんて、ちょっと茶化して伝えてみたが、
不思議そうにしていた。
恥ずかしがっていることには違いはないのだが、妹には顔を出したくない理由というのが他にある。
その理由について、彼女たちがもうちょっと成長し、しっかりと理解した時に、果たしてどんな反応を見せるのか、知りたいような知りたくないような複雑な気持ちでいる。

願わくば、この姉妹が心根の素直なまま、優しいままで成長していってほしいなとひっそりと思っている。

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