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言葉の栄養失調に陥っている

まずはこっちを読んで欲しい。

私は、食の面での栄養はかなり気をつけている。毎日食事の記録をつけて、栄養バランスを確認する。

一方で、言葉の栄養バランスはどうだろう。このところ論文や教科書ばかり読んでいるし、だぶん人より読む分量も少ない。栄養バランスが悪い上に、栄養失調だ。

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思い返せば幼少期〜中学生くらいまではたくさん本を読んでいた。

3歳から文字の読み書きを始めた。日記を書くことが日課で、1度、姉のことを呼び捨てで書いたら頬を引っ掻かれて5,6年跡が消えなかった。持病で定期的に病院に行っていたので、そこの張り紙をかたっぱしから読んだ。医療に関する張り紙は難しいものが多かったけど、読めるとおじいちゃんが喜んでくれるのが嬉しかった。

国語の教科書と道徳の教科書は、配られたその日に読破した。図書室のギリシャ神話を好んで読んだ。自分で欲しいと言って初めて買ってもらった本は「ダレンシャン」。同時期に発売していたハリーポッターは姉が買ってもらっていたけど、どういうわけか読む気にならなかった。(ちなみにいまだに一巻も読んでいない)母も本が好きなので、家には2階の床が歪むほど本(と漫画)があった。児童書では、若おかみ、パスワードシリーズ、夢水清志郎シリーズ、「〇〇は名探偵」シリーズ。青い鳥文庫はたくさんあった。あとはイッパイアッテナ。大人になってから続編が出るとは。

中学校になるとライトノベルも読み始める。中学で読んだのは、No.6、少年陰陽師、都会のトムソーヤ、まるマシリーズ(早く完結して欲しい)、彩雲国物語、キノの旅。角川ビーンズ文庫さんありがとう。京都への修学旅行の自由行動で、行先に晴明神社が真っ先に挙がったことは言うまでもない。

高校からはだんだん読む量が減ってくる。放送部だったので朗読する本は基本的に全部読んだけれど、勉強も忙しくなって他ではほとんど読まなくなってしまった。携帯電話を手に入れて娯楽が増えたこともあるかもしれない。しかし、結果的に私の進路を決めることになった本「神の素粒子」とは、高校生の時に出会っている。

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さて、栄養失調に陥るとどうなるか。ぼーっとする、食欲がなくなる、免疫力が低下する・・・などのようだ。最近思うのは、物語が欠如すると言葉が味気なくなる気がする。少なくとも論文ばかり読んでいると「明け方の湖面のように優しく」なんて言回しは出てこないだろう。多分私は、内容が筋が通ってるとか段落立てがちゃんとしているとか、そういう文章は人並みには書けるんだろう。文章の主食は摂れていると思うのだ。でも主菜・副菜・汁物がまるっと抜けている。(どれがどれにあたるかはわからないけど、物語、ビジネス書、ネット記事あたりだろうか)米ばかり食べていると脚気になってしまう。

そして、食べたら運動が必要なように、読んだら書くことも大事なんだろう。これからは意識して物語の摂取をしようと思う。


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