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帰省

ゴールデンウィーク2度目の帰省だ。

実家は公共交通機関を乗り換えながら2時間半くらいの距離にある。時間はいいとして、終点の駅からハイキングコースを歩いて山の中腹にある実家まで歩くのがつらい。高低差は膝にくる。
今回は、明後日の法事の準備を手伝いに帰るのだが、母に頼まれた『博多通りもん』が重い。

福岡は観光地として人気らしく、特にゴールデンウィークは『博多どんたくみなと祭り』に数十万人が訪れるらしい。そんなことを忘れていたので、駅に着いたらサッと買えると思っていた。

バスセンターに着いたら、今話題の太宰府天満宮行きのバス停には長蛇の列。嫌な予感。お土産店に行くと、あぁやっぱり。お土産の箱を山と抱えた人たちが、店舗の外まで並んでいた。

旅行者でもないのにこの列に並ぶのは嫌だ。レジで、ようこそ博多へ、みたいな対応を受けても、すみません、旅行者ではありませんと言いたくなる。

そして、往々にして、まんじゅうは重い。4箱のまんじゅうを抱えて、あの山を登るのかと思うと気が重い。まんじゅうの重さとわたしの体重と気の重さがトリプルで、この膝を傷めつけるだろう。

ずっと以前、ある人にゴールデンウィークは帰省します、と話したら、実家でのんびりお母さんに甘えてきたらいいわよ、と言われたことがある。子は親に甘えるものだと決めてかかっている。

その時に思った。家々で事情があり、環境も違う。家族関係もさまざまだろう。帰省することは決して嬉しいことでもない場合もある。だから、相手が帰省しますと言ったら、お気をつけて、くらいにしようと心に決めた。

ちなみに、うちの母は、まんじゅうが重かったよと言えば、あぁそうかい、大変だったねありがとう、くらいは言ってくれるので、その点は気が楽だ。とにかく、膝が心配である。

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