笑顔のキャッチボール

わたしの両親は十年以上前には亡くなりましたが、お義父さんとお義母さんは近所に住んでいます。

今後のことを見据えて、お義父さんとお義母さんの家の近くに家を建てたのですが、そうしておいて良かったなと思います。お義父さんとお義母さんの二人ともが、数年前に運転免許証を返納したからです。

我が家の地域は田舎なので、車がないと、どこへ行くのも不便です。バス停は遠いし、自転車でも大変です。だから、買物か病院の受診などの遠い所へは わたしが一緒に行きます。

外出自粛になってからは、買物は1週間に1回程度ですが、わたしが行くとお義父さんも お義母さんも待ってましたとばかりによくしゃべります。二人とも耳が遠いので、会話がなかなか難しいです。補聴器を勧めても 嫌がってます。わたしの言葉も、耳元で大きい声で言わないとよく聞こえていないので、ジェスチャーや筆談をしたりもします。

わたしが運転中は、耳元で大声や筆談は無理なので、二人の言葉に適度に相槌をうちながら、笑うようにしています。二人とも わたしの顔を見て、喜んで笑います。帰り際は「楽しかった! ありがとう!」といつも言ってくれます。

言葉のキャッチボールはできなくても、笑顔のキャッチボールはできます。二人とも たくさん笑って、元気で過ごしてほしいです。

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