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驕らないひと

わたしの先輩のAさんは、時々わたしに相談をしてきます。

「〇〇の内容に対して、△△の判断をしたのだけど、どう思う?」というような内容です。

Aさんはとてもよく勉強されており、わたしよりも知識と経験が豊富な方です。

「わたしに相談しても、役に立たないのでは?」と思うのですが、わたしなりに考えて返答をします

Aさんと同じ意見の返答もあれば、反対の意見の返答もあります。同じでも反対でもない、全く違う意見の返答もあります。

どの返答をしても、Aさんはわたしに感謝の言葉を述べられます。


以前、なぜわたしに相談をするのかを聞いたことがあります。

Aさんは多くの知識と経験はありますが、それでも自分の判断に迷うことがあるそうです。

自分とは違うひとの意見を聞くことで、自分の考え方を客観視しているそうです。

わたしはそれを聞いて、ますますAさんに好感をもちました。

自分の判断に自信を持つことは大事なことです。

ですが、「自分は絶対に間違っていない!」というような自信過剰になることは危険なことです。

「もしかしたら、他にもよい考えがあるかもしれない」と、他の人に相談して、よりよい判断になるよう吟味することは、とても大切なことだと思います。

わたしもAさんのように 驕らないひとになりたいです。

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