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被災地より

突然ですが、被災しました。
私が住むのは、石川県七尾市の更に田舎。
震度6強の地震に見舞われ、未だ断水が続く所です。

それでもテレビで「ここはまだ、マシな方やさかい」と言うテレビのばーちゃん。ばーちゃんすげぇな。
穴水、輪島、珠洲では、家も失い、避難所で過ごす方も。携帯の電波も届かない地域もある。

我が家の今までの経験を羅列してみた。


トイレが流せない

2024年1月9日時点で、地震発生時から継続中。断水で1番厄介なのは、トイレの水が足りない事だ。飲み水は、自衛隊の方から頂けるのだが、トイレの水まで回らんで、衛生面からストレスになる。

勿論、風呂など入っていない。
中島小学校で自衛隊の方がお風呂を作ってくれたようだ。

サムネのじーちゃん笑顔良すぎ。

我が家では山に近いおかげで、裏に用水路がある。そこから水を汲んで使っている。

用水路の水。トイレ用に使う。

だが、下水道が上手く機能してないので、あまり大量に流すな、との事。

七尾市のLINEより

トイレからボットン便所の臭いがする。
水も1回1回は流さない。

飲み水の不足

断水の延長だが、飲み水が無い。最初は給水車が給水ポイントで配っていた、ひと家族2リットルの飲み水を頂けた。その翌日と更に翌日、市からの応援で12リットルの飲み水を頂けた。家まで持って来てくれた。ありがたや(ノ_ _)ノ

頂いた12Lの飲み水

不足して来ているので、給水ポイントまで今日行ってくる予定です。

食べ物の制限

不足は多分、これからの課題だと思うが、今までは、冷蔵庫にある食料を繋いで食べていた。時期がお正月だったので、幸い普段より多い買い込みがあった。特にお米。

基本はおにぎり。簡単で美味い。

ふりかけ、ちと辛かったおにぎり

被災3日目にした贅沢は、とり野菜鍋を食べた事だった。

白菜と鶏肉のみ。だが久しぶりのお肉。

茶碗も洗えないので、少量の水で濡らしたキッチンペーパーで拭き取る。意外とカップ麺の容器は汚れを取りやすい。

昨日のおかずのキムチ鍋

キムチ鍋には餃子と豆腐を入れた。

ものすごい渋滞&迂回

被災して暫くは、国道249号線で緊急車両が20台ほど連続で通って行ったりして、被災者でさえ、緊急車両の通行の妨げになる事態。

七尾市から穴水方面へ向かう道は、のと里山海道(高速道路)か山道か国道249号線しかなくて、高速道路は使えず、249号線がごった返した。

一番近い給水ポイントに向かうも、普段なら10分程度の道が1時間ちょい掛かる。オカンと一緒に給水ポイントまで出掛けたが、運転中トイレ行きたくなったらどうしようかなと。

都会の渋滞を経験した事が無いので、この先渋滞〇kmの恐ろしさを知った。

また、迂回して行く為、更に時間が掛かった。国道249号も完全に整備されている訳では無いので、隆起・断裂した道路を通った。

ガソリン・灯油不足

一旦、寒気の山を乗り越えたので、暫くは灯油は大丈夫かなと思う。ガソリンも、1人2000円までだったのが解除されている。

奇跡的に、電気ガスは被災当日から無事で、コタツやエアコンがあるので暖を取れていた。

体感温度はマイナス5℃だったとか
(天気アプリより)

だが、普段からコタツあっても、雪降った石川県は寒いのだ。

いつまで続くのか

とりあえず、まずは「震度7に1週間程度警戒」を乗り切った。

このまま地震が穏やかになってくれればいいけど、それもいつまでなのか。
七尾市の断水解除まで、いつまでなのか。

地震で散らかった部屋が、
元通りになるのはいつの日なのか。

地震直後の我が家の台所

まだ先は見えない。

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