バブル経済

第二回 バブル相場での儲け方

こんにちはRIKANAです。

前回の「第一回 バブル相場での儲け方」の続編です。お時間がある方は前回の投稿もご覧いただければ幸いです。

さて、前回の話では、現在進行形の「バブル」をご理解いただくために、過去40年ぐらいで起こった「株式バブルのテーマ」をご説明しました(他にも様々なバブルがあったかと思いますが、ここでは日本株を中心に考えております)

繰り返しですが①の期間は「日本国の成長」がテーマになり②の期間は「インターネット革命」がテーマとなり③の期間は「新興国の成長」がテーマとなっておりました。

大雑把に分けますと「国の成長」「技術の革新」「国の成長」そして現在進行形のバブルも「技術の革新」になるのかと考えております。

では現在進行形のバブルの震源地であります米国「NADSAQ」の状況を確認していきましょう。

1997年からの日経平均、NYダウ、NASDAQの比較チャートです

NASDAQ比較

1997年からの日経平均、NYダウ、NASDAQの比較チャートです左側の枠が1999年~2000年のITバブルですが、右側の枠をみていただきますと2000年と同じような状況が起きつつあるように思えます。

2000年のITバブル時代の中心銘柄といいますと「マイクロソフト(MSFT)」と「インテル(INTC)」でした。その動きはNASDAQと比較すると以下の様になります。

0209MSFT INTL ナスダック

1993年~2011年の期間ですが、青が「インテル」で水色が「マイクロソフト」の動きです。マイクロソフトは「Windows」を世に出した、ソフトの会社です。一方でインテルは「CPU等の半導体」の会社で、いわゆるハードの会社です。何れも情報社会の進化には必要不可欠なものですが、その後、現在までの値動きを見ると、ハードよりソフトに資金が集中している様子が見て取れるかと思います。

(ITバブル後のNASDAQ,インテル、マイクロソフト)

MSFT INTL その後

つまり、現在進行している「新技術への期待」へのバブルは「ハード」よりも「ソフト」に集中しているわけです。先日そんな中で「GAFAM(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル・マイクロソフト」の時価総額が5兆5200億ドル(1ドル109円換算で568兆円)となりました。2019年の日本のGDP(国内総生産)は約560兆円ですから、GAFAM5社の時価総額は日本のGDPとほぼ同じになります。また日本株の時価総額は630兆円ですからGAFAMはその9割に値するわけですね。

因みに2020年1月末時点での世界の時価総額TOP20位は以下の様になります

世界の時価総額

米国企業は20社中13社と大半を占めており、また国関係なしに業種で見るとハイテク企業が上位を占めているのがご確認いただけるとと思います。

一方で1989年の世界の時価総額TOP20は以下の様になります。

画像6

この時は「日本国の成長」というテーマのバブルが発生していたため、20社中14社が日本企業で、しかも業種でいうと国が成長するのに必要とされる基幹産業(金融・鉄鋼・設備投資・石油等)の業種が名を連ねております。

つまりその時何に焦点が当たっているのかという「テーマ」が違えば注目される業種が全く違うということです。

なので、現在焦点が当たっている業種の代表であるGAFAMの株価の動きは下のグラフの様になっております。

画像4

(2009年のリーマンショック後を起点にして比較チャートを作成しましたが、どこを起点にするかでかなり見方が変わります)

世界中のどの国の指数よりも光り輝いている「NASDAQ指数」と比較してもGAFAMはさらに大きな輝きを放っております。

ではこのGAFAMは何故こんなに上昇しているのか?当然ながら業績が共なっているからです。

少し長くなりましたので、続きはまた次回にしたいと思います。

次回はGAFAMの株価と業績の推移を見ていきたいと思います。

それではまた!

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