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【読書】死んだ動物の体の中で起こっていたこと(中村進一)

これ、どなたのご紹介でしたっけ?5月のどこかの投稿で見かけて、すぐにチェックしました。
獣医病理医という職業をはじめて知りました。動物の体から細胞や組織を取り出して調べ「生き物の体の中でどのような原因で病気が発生し、どのようなメカニズムで細胞や組織などを障害するか」を研究するのが生業だそうです。

・生きている動物に対峙して、死ぬまでの「未来」を判断するのが臨床獣医師
・動物の死や病気からさかのぼって、生きていた「過去」に何が起こっていたのかを究明するのが獣医病理医
この2つを医療の両輪として、複眼思考することができるそうです。然り。

可愛いとか珍しいとかで、動物の命を「消費」しがちな私達、そしてメディア。
動物たちは人間のように主張することはできません。無知ゆえの虐待もあります。かわいがっているつもりで栄養失調にしてしまう実例に胸が痛みました。
また動物たちの姿を通して、人間の生命や体や倫理についても研究することになります。

知らないことばかりでした。真摯に人知れず、命と向き合う仕事をされていることに感銘を受けました。それから献体ということについて、一歩考えを深めるきっかけをもらえました。


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