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Tableau Tips 「チェック一つでできる誤操作防止! 並べ替えを無効にする」

こんにちは!
DATASaberのRikaです。(DATASaberって何という方はこちら)今年は、Tableau Public Ambassadorも務めております。
便利なのに、あまり知られていない気がするTipsの布教活動中です。
今回のテーマは「並べ替えの無効」! 
です!

メーカー別売上ランキングの順番がおかしい?パブリッシュした時は、売上順だったのに…

例えば、「メーカー別売上ランキング」というシートがあったとします。
同時に、利益も見たいという事だったので、あなたは、メーカー別に「売上」と「利益」を表す棒グラフを作り、売上の降順で並べ替えてからパブリッシュしました。

しかし、ユーザーがある日、あなたのところにやってきて、「この売上ランキング、なんか順番がおかしいんだけど、間違ってない?」と言うのです。
あなたの手元のダッシュボードは確かに売上順になっています。
どうやら、気づかないうちにこのユーザーは、ヘッダーの並べ替えアイコンで、利益順に並べ替えてしまったようです。

あなたは、並べ替えアイコンをクリックするとユーザーが自由に並べ替えできる事を伝えましたが、
触ったら変わっちゃうんだ…、使いこなせる人はいいんだろうけど、僕にとっては不便だな…
とユーザーは不満そうに帰っていきました。

確かに、あなたの組織のユーザーはダッシュボードを触り始めたばかりで操作に不慣れですし、
このシートは「売上ランキング」を知るためのものなので、必ずしも利益順に並べ替える必要はなさそうです。

こういう時、「並べ替えの無効」が効果を発揮します。
手順は簡単、チェックを一つ外すだけです!

「ソートコントロールの表示」のチェックを外せばOK!並べ替えアイコンが非表示に。

①     「ワークシート」をクリック
②     「ソートコントロールの表示」に入っているチェックを外す

操作はこれだけ!
これで、ヘッダーにホバーオーバーしたり、クリックしても、並べ替えアイコンが表示されなくなります。
ダッシュボードのユーザーが「誤って並べ替えてしまう」ことはありません。

おわりに 「触ったら動く」インタラクティブに潜む罠

TabelauをはじめBIツールの良さは、なんといってもダッシュボードのユーザーがフィルタ・パラメータ・並べ替え等の機能で、自らダッシュボードを操作しながらデータの探索ができることにあると思います。
ダッシュボードとユーザーが双方向に関与し合うイメージから、「インタラクティブ(対話型・双方向型)」と呼ばれます。

しかし、特に今まで固定的な帳票やレポートなど、基本的に「触っても動かない」形式に慣れているユーザーにとって、「触ると動く」がストレスに感じられることがあります。
意図せず何かのアイコンに触れてしまい、Vizの見た目が変わってしまって驚いてしまったり、元に戻すにもやり方が分からず困惑したり。
最悪、こんな危ないもの、触りたくない!そんな人も実は少なくありません。
また、ダッシュボードの制作側が、意図してパブリッシュ時の状態を保ちたいこともあるでしょう。

そんな時は、製品的に可能な機能の一部を、あえて無効にしたり制限する事で、むしろユーザーが気持ちよく使える事があります。

特に、BI導入から日の浅い組織のクリエイターの皆さんは、あえて「触らなくても分かる」表現にトライされることをオススメします。
では、またお会いしましょう!(更新遅くてすみません)


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