見出し画像

生徒を選ぶということ

久しぶりです。フランス在住日本語教師のリカです。

今回は、生徒を選ぶということについて少しお話をしようと思います。というのも、9月に入って、私はずっと悩み苦しんできた生徒さんから解放され、少しホッとしているところなのです。

どんな生徒さん?

12歳以下には教えないと決めるきっかけになった生徒さんです。

  • 10歳のトルコ人の男の子

  • 母国語はトルコ語

  • 集中力が持たない

  • 宿題をやってこない

勉強が身についていない子供に教えるのは結構大変で、毎週彼のためだけに子供用の教材を作ったり、集中力が切れないように配慮をしたり、結構苦しいところがありました。

私が優しくするからか、体調が悪いと言って授業中にだらけたり、英語を理解していなかったと言って宿題をやってこないという事がどんどん増えていき、終いには連絡なしのドタキャン。

宿題を頑張って用意したのに、夏休み前のレッスンに来なくて、ショック。そして、夏休み明けのレッスンの30分前に「学校が忙しくなってしばらく行けない」とお母さんから連絡を頂きました。授業も一生懸命準備したのに…人の時間をなんだと思っている…と怒りが湧いてきました。

教えることになったきっかけ

どうしてこの生徒さんを教えることになったかというと、Preplyでトライアルレッスンを予約して頂き、気に入ってもらい、そのまま続けてレッスンを続けることになったからです。

トライアルレッスン後、英語が母国語でないことが不安だと生徒さんのお母さんには伝えましたが、継続してレッスンを受けたいと押し流されてしまったのでした。

親の立場から見ると、英語も日本語も同時に習えて一石二鳥だと思っていたのだと思いますが、私の授業スタイルだと英語力が必須なので、もっと強く伝えるべきだったと反省しています。

生徒さんが欲しかったタイミングでもあったので、自分の中のルールに対して、少しルーズになってしまったところもあるかもしれません。

その結果

2回ドタキャンをされ、前払いして頂いていたレッスン代を使いきり、お母さんとのメッセージもひと段落したところで、生徒さんをブロックする決断をしました。

生徒さんをブロックするのは初めてだったので、心が痛かったのですが、数カ月悩んでいたので、ホッとして、不思議と心と体が軽くなりました。

まとめ

私はベビーシッターでも、秘書でもないので、日本語を教えることだけが仕事であって、日本語を勉強する気がある生徒さんをただ手助け・案内することが私の役目であると感じています。

多くの生徒さんはきちんとしていますが、時に、生徒さんの別の問題を管理させられる事があります。ルーズだったり、ドタキャン癖があったり、熱しやすく冷めやすかったり…いろいろな問題を抱えていて、レッスンを受ける準備が出来ていないままレッスンを受け始めてしまう方もいます。でも、こういう問題って、メッセージやトライアルレッスンでなんとなく見えてくる事でもあると思うのです。

私が自分ができること・できないことを把握していなかったことも、ひとつの問題でした。全ての生徒さんに対してOKと言うのではなく、先生としての自分を理解して、ある程度生徒さんを選ぶのも大切だと感じた事件でした。

みなさんは、先生をしていて、こんな経験はありますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?