よかったこと探し

今日は何だかついていなかったなぁ。
今日は最悪な1日だったなぁ。

なんて思う日は生きている内にどれくらいあるのだろう。
生憎人間というのはとても複雑な感情を持ち合わせていて、嫌な記憶も溜め込みやすい性質だ。
猫のように幸せな記憶しか溜め込まない、そんなHDDを人の脳にも埋め込めたら良いのになんてSFにありがちな妄想をしてみたりする。

そんな気分で1日の夜を迎えた時は、ありがちかもしれないが「よかったこと」を1つ探す様にしている。

たまたま入ったお店の雰囲気が心地よかった、朝乗った電車にたまたまいた人にときめきまるで制服を着ていた頃の青い自分に戻れた気がした、母の作ってくれた料理がいつも通り美味しかった、お気に入りのバタフライピーティーを抽出している刹那に、透き通る様な青色を見ることが出来てまるで不思議の国に迷い込んでしまった様な感覚に陥ることが出来た、、、

「よかったこと」は本当に平々凡々とした日常の端々に隠れている物だ。

付き合っている彼と喧嘩中でも、仕事で嫌な上司に理不尽に怒られても、満員電車の中で足を踏まれてしまっても
それらの「嫌なこと」を記憶の底に沈めてしまうことが出来る「よかったこと」を見つけられたら、きっとその日の夜も幸せな気持ちのまま眠ることが出来る。

今日は皆がそんな気持ちのまま1日を終えられます様に、なんて気まぐれに神様に祈ってみたりするそんな私の日常。