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大阪公立大学不合格体験記(3年次編入)

1.志望動機

私自身、国公立への編入を強く希望していた為、国公立の法学部で編入試験を行っている大学から志望校を決めていきました。正直、編入試験では大学受験のような偏差値や元の学力等は関係ないので誰でも旧帝大を狙う事は可能です。しかし、私は旧帝に行く自分が想像できなかった上、親にも予備校に通う事について反対されていた為ギリギリ可能性のありそうだなと思っていた大阪公立大を第一志望にしました。

2.対策法への反省

(1)実際に行った対策

対策法としては、前回法政大学合格体験記に書いた対策と同様の対策を行いました。

(2)反省点

最初のうちは大阪公立大の対策を重点的に行っていましたが、法政の試験日が近づくにつれなんとか最低でも法政は受かりたいという気持ちが大きくなりすぎてしまい、完全に法政だけを意識した勉強をし始めてしまったという所が最も大きな反省点です。
①法学
大阪公立大の試験問題について、詳しくは後述しますが、法政の問題よりも発展的かつ複雑な論述と専門的な英語長文が出題されます。その為、受験生には満遍なく基礎的な部分を理解していること、法学の知識の応用力があること等が求められます。独学で勉強する受験生にとってはかなり難しいのではないかと思います。しかし、逆に言えば法学の考え方や理論等までしっかりと理解することができれば合格する事はできると思います。

自分は、法政向けの対策をしてしまった事で所々に知識の穴があったり法学の考え方を根本から理解できていませんでした。つまり、演習量が足りなかったということです。
編入試験は知識の定着後は演習の量がものを言うと思います。是非編入試験を受ける皆さんは知識の定着のみならず演習の量も意識して勉強してみてください。

②英語
英語に関しては、全部で2問出題されました。それぞれ長文翻訳と長文要約でした。
私自身、英語が大の苦手科目であったため答案を作成するどころか答案用紙にはほぼ何も書けませんでした。長文の内容はというと明確には覚えていませんが、法学に関する専門的な英語長文が出されました。(毎年そうです)過去問演習した時点で全くもって聞いたことのない単語が次々に出てきたので辞書を使いながら翻訳などをしていましたが、今思えばその勉強法がダメだったのではないかと思います。というのは、試験本番は辞書の持ち込みはできないため、自分の持っている単語量や知識をもとに解かなければいけませんでした。

実際、本番の問題の中でも見たことないような専門的な単語が幾つも出てきました。そこで私個人の見解ですが、専門的な単語を知ってる人の方が少ないと思うので自分の持っている単語や知識を応用し、文脈から憶測することができれば完璧な答案とまではいかずともせめて合格ラインにはいけるのではないかと思います。

(3)反省点を踏まえて

先程、演習量を増やしてくださいと言いましたが、ただ増やすだけでは時間を浪費してしまうだけだと思うので以下のようなことを意識すると良いかもしれません。

①その大学の傾向を分析する

大学によって出題される分野が異なったりします。私が受けた大阪公立大は政治学や世界史の知識を必要とする問題が出されました。当大学は例年民主主義に関する問題が出題されてましたのでこういった傾向から勉強法を導き出したりすれば良かったなと後悔してます。
是非過去問等を集めて分析してみてください。

②わからなくてもとにかく書く練習をする

もちろん、最初のうちは参考書等を見ながら答案作成をして大丈夫です。少しずつ演習していくうちに知識も定着してくると思いますので自分のタイミングで見ないで書く練習を始めてください。見ないで書いてみると思ったより書けないといったことがあると思いますが、そこは是非空欄等にせず間違っていても良いので何かしら書いてください。恐らくこれを繰り返していくうちに自分のわからない所がどこなのか理解できてくると思います。そうしたらそのわからなかった、理解できてないなと感じたところを補填的に復習していってください。
私自身、最後まで基礎の基礎だけを勉強していたので本番になってわからない所を空欄にしてしまい、圧倒的に文章量も文章力もないような答案になってしまいました。
できるだけ答案用紙いっぱい又は答案用紙が追加できるのであれば2枚目も書くなどとにかく書いてください。

③しっかり計画をたてて取り組む

無計画にただ演習を繰り返しているだけでは本番に間に合いません。(私がそうでした)
編入試験は試験勉強できる時間が圧倒的に少なく、それに加えて勉強の内容も難しいものばかりです。(特に初学者)そのため、いかに効率良く勉強を進めていくかが最も大きな鍵になります。同じ問題を繰り返し行い、インプットとアウトプットを繰り返すというのも時間があれば是非そうしたい所ですが、何せ時間がそう多くないので自分である程度大丈夫だなと思ったらすぐに先に進んでください。しかし、それでは満遍なく理解することができませんので、「何回演習を行ったら、まとめてわからなかったところを復習する」といった形で勉強してみるのも良いかもしれません。

④文献をたくさん読む

大阪市大の場合は法学の基礎知識だけでは合格ラインの答案を作成することはできません。基礎知識を備えた上で民主主義や他、法律に関する文献から基礎知識の応用力や新たな知識を得てください。
文献をたくさん読むことが最も合格に繋がるのではないかと思います。大阪市大の試験は基礎知識がある前提で問題を出してきます。その知識をいかにうまく自分導き出す結論の材料にできるかが小論文では大切になってくると思うのでたくさん文献を読んで地道に力をつけていってください。

また、英語に関しても同じです。もしわからない文が出てきても文献などで得た知識があればそこから推測して翻訳や要約ができるかもしれません。文献で得た知識はきっと大きな助けになると思うので大変だとは思いますが是非たくさんの文献に目を通したりしてみてください。

3.まとめ

ここまで読んでくださりありがとうございます。
本来であれば合格体験記の方が成功体験として需要があるものですが、今回こうして不合格体験記を書かせていただいたのは、僕のような失敗をして欲しくなかったからです。僕自身、前述したように完全に勉強の仕方を間違えていたことから不合格になったようなものなのでこれから受ける皆さんにはせめてちゃんとした勉強法で試験に臨んで合格を目指して欲しいです。
正直、国公立大は試験内容も複雑だったりと私立に比べて求められるものが高いです。(個人の主観) しかし、傾向をしっかり分析したうえで地道に問題演習を積み重ねていけばきっと合格できるはずです。

応援しています。

追記:前回の記事から大分時間が経ってしまい申し訳ありません。また、試験日からもかなり時間が経ってしまっているので出題された問題に関しての具体的な内容の記載は控えさせていただきます。過去問を閲覧したい方は直接大阪公立大学に問い合わせてください。(現地に行くことで閲覧が可能です。)
私ごとではありますが、大学や就活などで忙しくなる為noteの投稿はこれを最後にさせていただきます。

編入試験を受けるみなさん、覚悟の上だとは思いますが編入までの道のりは大分厳しく狭い門を潜り抜けなければなりません。周りの学生が羨ましいなんて思ったりすることもあると思いますが自分の信念を貫いて是非最後まで走り切って欲しいです。ただ時には思い詰めたりすることもあると思います。そういう時は適度に休みも取ってください。
それでは、最後に…
応援してます、頑張って合格を勝ち取ってください!!


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