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【世界一流エンジニアの思考法】を読んで

12月、忙しなく過ぎていく中で読みかけになっていたので、年初めに続きを読みました。

この書籍では圧倒的なパフォーマンスは思考法から生まれている、パーフォーマンスの高い優秀な人の思考法を真似たら人生が変わったとのことで、著者の経験に基づいた思考法についてまとめられています。

また、この本の核心にあるスキルはAI時代を生き延びる思考法だとして、テクノロジーとどう向き合い、どう使いこなすのかという部分についても著者の考えがまとめられていてとても参考になりました。

まずエンジニアとして、仕事に向き合う際に気をつけていること

  • バグを見つけたらまずは仮説を立てる(手は動かさない)

  • 理解にしっかりと時間をかける

  • 理解には時間がかかるものとして、徹底的に理解する習慣をつける

至極当然のことではあるものの、これをきっちりできているのかと自分に問うとできていないかもしれないと思いました。
実際にChatGPTを利用することも増え、理解が浅いまま進めてしまっているところもあるかもしれない。
そうした場合についても、ノートを取る癖をつけること(具体的なノートの取り方についても記載があります)や人に説明するということを前提に理解を深めるといったようなことが述べられていて、これもまたその通りだなと。
そして優秀な方ほどこれを徹底しており、深くまで理解しているからこそ記憶においても強いものになる。

一般的にレスポンスは早ければ早い方がいいと言われることに対しても、上記の「人に話す前提で整理しておくこと」は大切だと書かれている。
また、1日のうちにまとまった集中する時間を作り、その間は一切のレスポンスをしないという時間を作るようにもしているとのこと。

根底に「より少ない時間で価値を最大化する」という考え方があり、優先順位をつけることはもちろんのこと、やるべきことを減らしていくこと自体に価値があるし、「作業量を減らしてインパクトのあるものに集中しよう」という進め方が日本での仕事との向き合い方とは少し違うところかなと感じました。

海外と日本では違うという点で言うと他にもいくつかあって、

  • 最初から全てを話さず、情報量を減らすコミュニケーション

  • 上司部下関係なく、お願いする時はとても気を遣った丁寧なコミュニケーション

  • チームメンバーが仕事を楽しめる環境を作る(そこにフォーカスする)

  • 批判文化ではなくコントリビュート文化

こんなところも挙げられていました。

向き合い方というところとは違いますが、著者の方がADHDということで整理について学び、その実践の具体的な方法や考察については興味深かったです。
特別支援教育や障害特性に対するアプローチとして、そもそも困り事が起こらないような仕組み・環境を作ってしまうというのはとても効果が大きいとして知られていますが、著者の場合も「整理ができていなかったからADHDの症状が出ていたのではないか」と述べられていて、やはりやる価値はあるんだなと思ったし特性の有無に限らず整理整頓についてはやって損はないと感じました。

個人的にはエネルギー不足の解消について書かれている箇所で、休みの日をだらだら過ごしてしまうとか気力が湧かないとか、ホルモンなども関係するのかと思うけれど、やっぱり体力がないのが原因だよなぁと2024年は真面目に体力をちゃんとつけていこうと決意しました。。。

冒頭にもこの本の核心にあるスキルはAI時代を生き延びる思考法だと書きましたが、最後にAI時代には「専門性」を追求することが姿勢こそが強みになるよと締めくくられており、今後の仕事への向き合い方や自分がどんなことを選択していくかなど大いに役立ちそうな内容でした。

大事なのは自分の仕事と人生を自分の手でコントロールすること。
そして楽しむこと。

年初めのタイミングで読めてとてもよかった本です。
エンジニアの思考法というタイトルですが、マネジメントよりな話もありマネジメント側の人が読むにしてもとても興味深く読めるのではないかなと思います。

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