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Report_NYC#4

前回と期間がだいぶ空いてもう記憶も曖昧になってきてますが完全に忘れる前に書き切ります。書き切れるのか…?

3日目:12/5


■9/11 Memorial Museum

・9/11 Memorial

9.11同時多発テロで崩壊したWTCの跡地に造られた巨大なモニュメント。
ツインタワーが存在していたほぼ正確な位置にNorth PoolとSouth Poolが造られている。
深く掘られた穴に向かって淡々と落ちていく水と、その周りを取り囲むようにして犠牲者の名前が彫られた石板がおさめられていた。

パシャパシャと写真を撮る気にもなれず、
申し訳程度の一枚。

装飾的な要素はひとつもなく、深く彫られた穴でそこに存在していたものが消えてしまったことが表されているようだった。
この惨事に対して真摯に向き合った結果、造られたものが「不在」を表すモニュメントであったことに感銘を受けた。

造形だけではない、姿勢としてのデザインの在り方を示されているような気がした。

・9/11 Tribute Museum

9.11同時多発テロの悲惨さと救助に携わった人々の活躍を後世へ伝えるための博物館。
前半の遺物で構成されたエリアと後半の撮影禁止エリア(こっちの方が情報量が多く、詳細まで丁寧にまとめられています。)で構成されている。

色々書きたいことはあるけれど、密度がすごくてキリがないので数点だけ抜き出して記録。

・生存者の階段の展示
避難導線になった非常階段。人々はこの階段を下って生還した。
下り動線に設置することで擬似的にこの階段を下ることを体験させるような配置。

真ん中が生存者の階段。
両側の動線は下りのみの一方通行。


・退路を断たれた人々が次々と身を投げていく映像
写真が撮れないエリアだったのでイメージはないですが、居た堪れなくなってしばらく放心してしまった。共感性が強すぎる人は見たら立ち直れなくなるんじゃないかと思う。このエリアはさすがに壁一枚隔てられていて注意書きもあった。

形状がどうとかクリエイティブがどうとか云々じゃなくて、この空間を作るためにどれほどの思考と配慮とリサーチと苦悩があったのかを想像して途方もない気持ちになった。私たちは結果しか見ることはできないのだけれど。

どうしてNYまで楽しみに来てるのにわざわざ…みたいに思うかもしれないけれど、見ておいた方が良いと強く思った展示だった。

■Oculus


ラテン語で「眼」を意味するOculus
全然建築とかプロダクトとか、立体物に対しての興味が無かった画塾生時代に、写真でこんな変な建築が世の中にはあるんだ…ということを知り、興味を持つきっかけになった建築。

クジラのお腹の中みたい

高校生の時に写真で見て変なの!おもしろい!と思っていた場所に行けてしまうなんて全く思っていなかったから、なんだか不思議な感覚と少し興奮した気持ちとがごちゃごちゃに混ざりながら鑑賞していた。

初めて知った時はその形しか知らず、どんな場所にどんな意図を持って建てられたものなのかなんて知らなかった。
先ほどのメモリアルミュージアムのすぐそばに位置しているこの建築物は、正直この場所に建てるに相応しくないのではないかと思う程、作家性が強くてけばけばしい印象を受けた。

しかし、同時に全く違う視点としてこの場に存在している意味もあるのかもしれない、とも思い、モヤモヤと複雑な気持ちを抱えながら帰った。

■SOHO地区

shop designとpop-upのdesignを視察する目的で向かったSOHO地区。
元々アーティストが多く住んでいて、アトリエとしても使われていたらしい。古い建物群は保存対象になっているらしく、同じトーンの建物が視界いっぱいに広がる。

キャスト・アイアン建築が立ち並ぶ
外階段が印象的


5店舗くらい見学。一番面白かったのはTHE SUPER PUFFという店舗。
店舗内にバルーンが張り巡らされている。
ダウンがメイン商材。

天井に張り巡らされた巨大バルーン。
謎世界観。めっちゃボタンとスイッチついてる。
押しても特に何も起こらない。
バルーンっぽいガラス照明がかわいい。

その他印象に残っている場所を写真で。

COACH SOHO
Coachtopiaというsustainable色の強いブランドラインのpopup
特徴的な壁面はアップクラッシュドレザー。
ソファは地元のアーティストコラボ作品
TNF SOHO
古材とシステム部材を組み合わせた什器
継ぎ方が良い…

■5th Ave.


ホリデーシーズンの五番街は人がすごかった、し、装飾も華やかだった。Diorとかもう華やかすぎるというか華やかさを突き抜けて最早いかつかった。

でかい。。。


大音量かつ光る。文字通りに眩しい。

色々お店はあったんだけど、観察する前に目の前の情報量に圧倒されてそれどころじゃなかった。つ、、、疲れた、、、
ショッピングを楽しむならお昼にSOHOでとかの方がゆったり回れそうだな…とヘトヘトになりながら帰る。年がら年中あんな感じなのかな…Diorのインスタレーションの前とか石取り祭りくらい人がたくさんいた。

色々とショップは巡ったのだけれどまとめる元気がなくなったので端折ります。めちゃくちゃ雑にまとめると日本で言う銀座みたいなところです。

この日は本当に疲れてゲストハウスの自分の部屋についた瞬間からの記憶が消えていて、気づいたら夜中の2時とかになっていた。
のろのろと起きて水か熱湯しか出ないシャワーと格闘したのちに、山のように積み重なったslackとメールとチャットを捌いてまた眠った。