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高齢患者さんぞれぞれの生きがい

生き甲斐いきがい)とは、生きる甲斐、すなわち「生きることの喜び・張り合い」「生きる価値」を意味する

Wikipediaより

「楽しみといったらこれくらいしかないからなぁ。」
茶目っ気たっぷりに笑う顔見てると強く言えないw

70代 糖尿病 男性

仕事を退職し現在は無職。持病となった糖尿病に対して薬物療法中。HbA1c(ヘモグロビンエーワン氏ぃ)と血糖値(血液の中のお糖さま)が高いため、他界への階段を登りきらないようにお医者から「おしおき入院」を何度も提供されている患者様。

お昼からお酒を飲むのが楽しみ♡とのこと。

医療者なら、「お酒はやめてください!」というポジションなんだけど(私もお医者も)、気になって聴いたわけ。

私「やっぱり、辞めらんない?」

患者様「せやなぁ。・・・まあ、辞める気ぃが無いんやろうなぁ。」


他人事のように言う患者様に一時期は少し苛立ちを持っていたこともありますが、お酒をおいしく飲んでいるというよりも惰性?習慣?依存?のように飲まれているような感じであることを患者様から教えてもらい、少し考えることが増えました。


この人が今から禁酒するメリットってあるんかな?

医療者なら「飲むなら病院に来るな」ということも言うかもしれません。
「税金無駄使いするな!」と納税者から声が挙がるかもしれません。

が、私は偉そうに言えない自信がある!(ドヤァ)
食べ放題に行って限界以上においしく幸せに飯を頬張って翌日体調不良になればきっと病院に行くこともあるだろうから(←ダメなやつ)
なので、患者様の話を聴き一緒に方法を模索する(懺悔的な気分で)


飲むなら体調崩しても自己責任!
そう思う一方で、飲む以外に心を埋める(満たすではなく)手段がなくなるのかな?とも考える。

私はまだ「いきがい」が手元から流れ落ちていく恐怖を経験していない。

仕事をいきがいとしていても定年で席は無くなる。
趣味も身体の老化で精度は落ちる。
友人、知人も減っていく。

こんな時にしらふで耐えられるほど私は強いだろうか・・・。

そう思いながら、私はかりんとうを口に入れ(もぐもぐ…)。




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