ロシアのフェイクアカウントについて その55:釈量子

【概要】

幸福実現党の党首です。幸福実現党には総裁という役職もあり、こちらは大川隆法です。因みに本名は松根広子だそうです。

中国共産党への警戒心が強く、その反動でロシアに甘い判断をします。一方でウイグル・ジェノサイドに関して強く情報発信をおり、こちらは必見です。

【2014年時点のスタンス】

①2014年時点でウクライナ問題に関する記事を書いています。

<気になる主張>
1:中国の背後に位置するロシアとの関係強化に取り組むべき
2:知日派かつ“独裁者”のプーチン大統領なればこそ、北方領土返還が一気に前進することも期待できるのではないでしょうか

2022年時点から振り返れば、1と2の両方とも外れです。特に2に関しては、反省が必要です。金だけ持っていかれました。そして、この甘い対応がプーチンの増長を招きました。

1に関しては、2014年時点から「中露を分断させる」という観点でロシアよりのスタンスをとっていたことになります。

【ウイグル・ジェノサイド】

①ウイグル・ジェノサイドについて、強く情報発信しています。こちらの動画はウイグル・ジェノサイドの状況を説明するとともに、共産主義を放棄した中国共産党が悪魔化している現状に警鐘を鳴らしています。

②ウイグル・ジェノサイドの強制収容所に関する情報です。

ウイグル・ジェノサイドに伴う臓器移植ビジネスの実態を伝える動画です。中国共産党は、悪魔の所業を少なくとも数年間は外部に気づかれずに実施していました。プーチンより賢く、プーチンより残虐です。

④日本の国会で中国の人権侵害に対する非難決議が骨抜きにされた状況を説明する動画です(こちら)。

⑤香港理工大学の関係者が警鐘を鳴らしています。2022年時点で日本で親中派と呼ばれている人々は中国に親しむ層ではありません。悪魔化した中国共産党に国家を売り渡そうとする売国奴です。

⑥中国に帰国してから命を失った元在日ウイグル人ミヒライさんに関する記事です。

【中国共産党に対する警戒】

①中国共産党に対する警戒を強く呼びかけています。「国が滅ぶ理由」という記事を紹介しています。チベット/南モンゴル/ウイグルからの警告です。

<要点>
 ・平和を望むだけでは平和にならない
 ・ヤクザにはそれなりの対応が必要
 ・十分な国防能力は必要
 ・目先の利益/甘言に騙されるな
 ・愛国心は大切なもの

前編後編に分かれています。

【元陸将・用田和仁との対談】

①元陸将の用田和仁氏との対談動画です。以下の点で参考になりました。
 ・中露は分断するべし
 ・核兵器は自前で持つべし
 ・習近平は権力の座から降りることができない
 ・防衛研究の目利きが必要

【ゼレンスキー大統領】

①ゼレンスキー大統領の評判を落とそうとします。

私はゼレンスキー氏は国を守る立派な大統領だと思います。踏ん張りどころで逃げませんでした。また「自由と民主主義を守るための戦いである」と語りかけています。人として大切なことを語っています。

②プーチンが侵略に踏み込んだのは、ゼレンスキー大統領にも問題があったからでは?と勘繰る記事をツイートしています。記事はこちら

プーチンに問題があります。
 ・忠誠を誓った子分に利益誘導して国富を横領してきた
 ・政敵を殺しすぎて権力の座から降りられなくなった
 ・ロシア国民に潜在する帝国主義への郷愁を悪用した
多分こういった要因が複合的に作用して、ウクライナ侵略という暴挙に繋がっています。そして、同じ状況が習近平にも当てはまります。

③元芸能人という経歴を指摘して貶めようとします。記事はこちら

実際には、人間性/交渉力/リーダーシップ/強い意思の備わった傑出したリーダーです。しかしながら、ロシアが侵略してくる直前までは支持率が低迷していたそうです。こんな立派な人でも周りの人が足を引っ張れば力を発揮できません。民主主義は難しいですね。

④「パンドラ文書が、ゼレンスキー大統領がタックスヘイブンに財産を保有していることを明らかにした」と主張する記事を引用しています。記事はこちら

私はノーコメント。

【非ナチ化】

①「アゾフ大隊はネオナチである」と主張する動画を作成して公開しています。また動画の中で「二つの共和国を守るために、ウクライナの中立化/非軍事化/非ナチ化を目的として特別軍事作戦を行ったことは一定の合理性があると私たちは考えている」と述べています。

アゾフ大隊の前身は東部ドンバス紛争を戦った義勇軍です。結成時には物議を醸す言動を行う人もいたようですが、ウクライナ内務省指揮下の国家親衛隊に統合された後は政治色は除かれているようです。反論はこちら

「アゾフ大隊はナチ。ウクライナはナチ。」とひたすら連呼する言動は、ロシアのプロパガンダです。釈量子はロシアのプロパガンダに引っかかり、それを拡散させています。

【ミンスク合意】

①ミンスク合意に関するプーチンの嘘を拡散させる記事を書いています。

【大筋】
 1:ロシアへの編入を望むウクライナ人も居る
 2:ミンスク合意を破ったのはウクライナ
 3:米国の大統領がトランプなら危機が起きなかっただろう
 4:中露分断を図るために日露平和条約を締結すべし

3についてですが、釈量子はトランプに甘い評価を下しています。そして、ロシア疑惑については目をつぶります。

2については、東部ドンバス紛争の実態を理解していません。

【NATOの東方拡大】

①釈量子は「NATOが東方拡大したためにプーチンはウクライナを侵略せざるを得なかった」とするロシアの主張を支持しています。具体的には「NATOの東方拡大は、ロシアの安全保障上、致命的なものです。ロシアは、国が亡びる可能性があり、絶対に認めるものではありません。」と述べています。

ロシアは市民を標的にミサイルを撃ち込んだり占領地で住民虐殺をしたりと、好き放題やっています。一方、ウクライナはロシア領内の市民を標的にした攻撃は行いません。核保有国と核非保有国が戦っているため、こういうアンフェアな状況が発生しています。

プーチンが「NATO東方拡大が私の侵略行為の原因」と主張するのは、馬鹿馬鹿しい責任転嫁です。

記事はこちら(前編後編)。

【生物兵器研究所】 

①「バイデン大統領の息子のハンター・バイデンがウクライナの生物兵器研究所に関与していた」との記事を紹介しています。記事はこちら

出元は「トランプ VS ディープ・ステート (上巻/下巻)」(幸福の科学出版)のようです。

ウクライナの生物兵器研究所は、ロシアがまき散らすデマです。

【ディープステート】

①釈量子は「トランプ VS ディープ・ステート (上巻/下巻)」(幸福の科学出版)という書籍を参照していましたが、自身はディープステートについて言及していません。

②同じく宗教法人/幸福の科学の幹部である及川幸久は、ディープステートについて言及しています。こちらは、DSという概念に対してオカルト的なアプローチをしたTweet。

③及川幸久はDSという概念に対して常識的なアプローチを装うこともあります。しかし、嘘が混じっています。及川幸久はDSへコンタクトできません。

【トランプ】

①トランプ氏が大統領在職時にプーチンと共謀していたという疑惑に対しては、「でっち上げ」とのスタンスをとっています。

②こちらも同様のTweetです。記事はこちら

③トランプ元大統領を持ち上げて、バイデン大統領を貶めます。

プーチンは侵略開始に先立ち、ウクライナ東部の親ロシア派地域の独立を承認しました。トランプ元大統領はこの対応を「天才的だ」と称賛しました。この出来事を報じる記事を引用しています。

とある国の一部の地域が独立するという話は今までもありましたが、国連としては「国連が定めるプロセスに則るべし」というスタンスです。ウクライナ東部の親ロシア派地域の独立は、国連が定めるプロセスに則っていないので、国際的には承認されていません。

釈量子はトランプ元大統領を支持しています。

【霊言】

①釈量子は宗教法人/幸福の科学の幹部です。教団の提示する世界観に沿って、「霊言」を根拠にした意見を表明します。霊言は「あの世にいる霊を呼び出し、その霊の言葉を霊能者が語り下ろす」という形で示されるそうです。霊能者は創始者・総裁である大川隆法が主に担当しているようですが、条件付きで他のスピリチュアル・エキスパートが担当することもあるようです。

記事はこちら

<ルーズベルト元米国大統領の霊言・抜粋>
バイデンが『兵を送らない』と言ったから、プーチンは喜んで攻め込んだ。罠にかかったのさ。

ルーズベルト元米国大統領の霊は、世界大戦において最強国を指導した大統領とは思えないほどニヒルなムードを漂わせています。

②「直接プーチン大統領の守護霊とやり取りした」との体裁をとることもあります。

<説明しよう。守護霊の霊言とは、、、>
関係者の間では「守護霊の霊言は8割程度くらいは本人の考えと一緒」という設定で物語が進行しているようです。記事はこちら

【デマ】

①終末兵器ポセイドンに関するデマをTweetしています。核魚雷が爆発すると500mの津波が発生するとのデマを流しています。釈量子、時にはデマに引っかかります。やるときは派手にやります。

デマ記事はこちら
デマ動画はこちら

②学者の試算によると、ポセイドンが引き起こせる津波は20cmだそうです。

【ワクチン】

①ワクチンに関しては、特に反ワクチンのスタンスではありません。2022年06月時点では「選択の自由を守るべき」という主張でした。

②ワクチン接種後の副反応については、注意を払っているようです。ワクチンの副反応に個人差があるのは、インフルエン・ワクチンでも同じです。新型コロナワクチンに対する態度は、常識的だと思います。

記事はこちら

【日本の国防について】

①「台湾有事は極東の平和及び安全に対する脅威であるので、日本は米国に対して台湾を防衛する意思を明確にするように主張するべき」と述べています。動画はこちら

②日本の国防について、以下のように主張しています。
 ・敵地攻撃能力では国を守れない
 ・自分の国を自分で守る体制を整えることが重要
 ・憲法九条を改正すべし
 ・自前の核で日本を守り抜く明確な国家意思を持つべし

記事はこちら(前編後編)。

③日本の国防に関して記事を書いています。大まかにいうと、「日米同盟で中国/北朝鮮/ロシアの三国を同時に相手することは出来ない。ウクライナ侵略の停戦を仲介することによりロシアを味方につけ、日米は対中国共産党に集中するべき。」という主張です。

2014年時点から「中露を分断するべし」との主張は一貫しています。

記事はこちら(前編後編)。

【まとめ】

2014年時点から「中露の分断」を目的としてロシア擁護を主張しています。また中国共産党に対する警戒を説いていて、国防に関しては「改憲/核武装」を明確に主張しています。独裁者の暴挙を目の当たりにしてなお「護憲」を説く輩に比べて、責任のある態度だと思います。

ロシア擁護が行き過ぎて、プーチン政権の明確な戦争犯罪を無視したり、嘘を含む主張を支持したりする言動は、私は賛成できません。理想・正義の追及と現実的な政治判断のバランスは、意見の分かれるところだと思います。

ウイグル・ジェノサイドに関して警鐘を鳴らしています。大変勉強になりました。


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