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若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #6

ベース編

ベースの話に移ります。
ベースもまあざっくり判断で良いかと思いますが、
ただ分岐が多いです。
分岐点を正しく追っていけば、RPGのようにボスに辿り着けます。
(ボスって?というかRPGって今はそんなのじゃないのか?ほぼ感覚がスーファミで止まっているのかも。。)

さておき、ゲーム開始です。ざっくりポイントに番号をつけるのはもうやめます。
番号が数えられなくなってきたので(苦笑)

ざっくりポイント@ エレキかウッドか

まあ、これにはさすがに皆さん迷いはないかと。
エレキベースかウッドベースかということですが、
まあバンドものでウッドベースを使う場合は、どジャズ系(この言い方も専門用語?ジャズの分類も難しいですが、スイングジャズ的、モダンジャズ的、まあ含めてそれ以前的なところでしょうか)か、ロカビリー系かくらいになります。
通常のオーケストラではコントラバスですね。たまにアニメとかゲームのオケの中にドラムやエレキベースが入ることもあります。
楽器としては多分同じものとしていいはずだけれど(何かめちゃ細かい分類があったらすみません)オケで使う時はコントラバス(コンバス)、バンドの時はウッドベース(ウッド)と呼ぶ感じ。ただしウッドベースは和製英語らしいです。海外では通じないはずです。
double bass, upright bass なんかは日本でも海外でも大丈夫なのかな。
ちなみにアコースティックベースでもOKなんだろうけれど、
acoustic bass guitar ってなるとアコギの形をしたベース というイメージもあるのでその辺りは要確認だったりしますね。
あと、アップライトベースにはボディがなくてネック部分だけのような形でピックアップで音を拾うエレクトリックアップライトベース もあるので
そちらも要注意です。
なんか、ざっくりできないな。。
エレキじゃないやつでお願いします!で大丈夫です。

はい。ということで。
まずは最初の分岐でウッドを選んだ人はここまで。
エレキを選んだ人は道を進みます。
楽器での分岐というか音楽のジャンルでの分岐ともいえますが
まあジャンルを指定すればミュージシャンの方がそれに合う楽器を
用意してくれるはずなので、逆にミュージシャンの方がどういう分岐で楽器を決めているか という感じで考えたいかと。

ざっくりポイント@4弦か多弦か

エレキベースも元々はコントラバスを電気化しようという
気分だったはずで、当然、弦は同じく4本ということになります。
何も指定しなければ、弦は4本。
それが現代では、多弦ベースというのがあります。
よくみるのは 5弦、6弦。
4弦ベースギターに Low BやHigh C を加えた構成が
一般的です。他のパターンもあるようですが。
超絶技巧のベーシストが使う印象があり、必然的にフュージョン系のベーシストが使っている頻度が高い感じがします。6弦の名手には例えばアンソニー・ジャクソンがいますが、矢野顕子さんのA&Rを担当させてもらっている時にスタジオでも何度も演奏を聴く機会があって、もうなんというか別次元でした。
さて話を戻すと、音の高い方はプレイヤーのスタイルによりという感じもしますが、アレンジ的にLow E より低い音が欲しい時はその旨をミュージシャンに伝えると5弦とか6弦ベースが登場するわけです。
コンバスでもエクステンションで通常より低い音出すとか、確か5弦ってのもあるのかな。
ちなみに多弦ベースには選択肢があまり多くないし、ベーシストの方もいざという時のために何本かは持っているということかと思うので
(あ、フュージョン系の方とか通常の演奏スタイルが多弦の人は別)
5弦のなんとかで!みたいな細かいお願いはあまりないですね。
Low B まで出てくるので5弦でお願いできますか?の後はお任せ。

おまけの話。通常は全く関係ありませんが、多弦ベースで検索すると
18弦とか24弦とか36弦!とかあります笑
もうベースという形ではないです。実物で見たことないです。
8弦といって普通の4弦にオクターブ上の弦をペアにしたベースもあります。
ギターでいう12弦的なやつ。チープ・トリックの人ってそうだったかな。
元々は12弦ベースだったんだっけ?
すみません、曖昧で。興味ある方は検索してみてください。

あ、あとフェンダーが60年代に出していた Bass VI という6弦ベースもあります。これはベースというよりバリトンギター的な使い方をされるのかなあ。これもスタジオで見ることは全くないでしょうけど、ビートルズかそれ以外かという判断のところに入れるべきでした笑 ゲットバックセッションで、ポールがピアノの時にジョンとかジョージがベース担当の時にこれ使ってます。すみません、もちろんリイシューモデルでありますが所有しております。。

さて、ここまでを整理すると、

1)エレキかウッドかの分岐
→ウッド レコーディング開始。

→エレキ
2)通常の4弦か多弦かの分岐
→ 多弦 レコーディング開始。

→4弦
ざっくりポイント@ジャズべ か プレベ か

ここに分岐します。

次回はこの分岐から。

相変わらず、だいたいこんな感じという文章なので
細かいところはご容赦ください^^

では、また!








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