→☆的イラストの考え方・学び
先日、ツイッターにて
「→☆さんが描く絵のアイデア、構図の考え方、今まで何を見て参考にして絵を学んで行かれたか、意識的に学んでいかれたかを聞きたいです!」
というリプライをいただいたので、こちらについて答えていきたいと思います。
①絵のアイデアの出し方
基本的に何も考えていません。
こんなのが描きたいなーってモヤモヤが頭の中にあって、それを形にしています。
それじゃダメだって? わかりました、考察を交えて詳しく答えていきましょう。
例えば公募型展示会へ出す絵の場合、大抵は展示会のテーマというものがあります。
こちらはARTs*LABo「羽根としっぽ」展に出したイラストです。
テーマは羽根、もしくはしっぽのイラスト。
なのでイラストには蝶々(羽根成分)と戯れるケモみみ少女(しっぽ成分)をえがいています。
なんで蝶々かというと、描きやすく映えるからです。当初は鳥だったんですけど、翼を描くのが時間がかかる・ある程度シンプルにしたい、という理由から蝶々へ変更しました。
ケモみみ少女は、耳のふさふさが描きたい・髪型はボブで眉毛より上の前髪・ちょっと太眉・描きやすいのでワンピース、という案だしからデザインしています。
ちなみに、下書きはiPadでしており、カラーラフもiPadです。
アナログ作業はデジタル下書きを印刷→トレース台にてトレス→着色といった具合にしております。最近はデジタルで線画を描いてプリンターで水彩紙に直で印刷→着色、もしております。
カラーラフをデジタルでやる理由は、簡単に色が変更できるからです。それにつきます。
いきなり水彩紙に線画描いて着色しろと言われても、よく描くキャラクター以外の絵は不安になります。し、出来上がりも微妙なものになってしまうことが多いです。
一応アナログでもエスキースに色鉛筆などで着色、とかできるのですが、はっきり言ってこれに関してはデジタルに勝るものではありません。環境が許せばカラーラフはデジタルでやりましょう。
話が脱線しましたが、アイデア出しは苦手です。
クロッキー帳にアイデアを描いたりエスキース作ったりはするのですが、前述した「モヤモヤを書き起こす」以上のことはできません。しかもモヤモヤは絵なので言語化するのは難しいです。
でもエスキースを描くことで、ここにこれを足してみようとか、これは変更してみようとか、後からアイデアが出てきます。
そして個人的には、クロッキーやエスキースは紙に書いたほうが後で困らないです。デジタルはすぐに消してしまうのですが、アナログだと残るからです。
没にしても、それを後からリメイクしてイラスト描いたり、とかありますからね。あとパラパラめくれるから、デジタルで探すより早いです。
まあこれは個人によりけりでしょうか。
②構図の考え方
①と似たような回答になりますが、頭の中で構図をある程度作っています。黄金比とか難しいことわかんないですが、三分割はなんとなくやっているかもしれない。
↑に使用したイラストはなんとなくな三分割法を用いています。
あと手前にあるキャンバス・筆を持つ手をぼかすことで遠近感を出したり視線誘導させたり。
構図についての考え方はこちらが参考になるかもしれないです。(私のかいたものではありませんが、わかりやすく言語化されていたので引用します)
絵の構図は、とにかくたくさんの良い絵を見て覚えると浮かびやすいと思います。もしくは構図の勉強をするともっと説得力のある絵が描けます。写真の撮り方みたいなノウハウを学ぶといいと聞きますね。
私はもう難しいこと考えたくないので、完全に感覚で絵を描いています。多分これやっちゃダメなやつ。ちゃんと勉強してからそれに基づいて絵を描いたほうが上手くなるスピード段違いですよ。
③今まで何を参考にして絵を学んだか
とにかく好きなものを真似しました。
作品名を挙げると、ポケモン・サモンナイト(3〜4)・テイルズシリーズ・オリエンタルブルー青の天外、です。
挙げて気づいたんですが全部ゲームですね。
私の絵柄は上記のものと、その時好きな絵柄のミックスです。完全なオリジナルの絵柄なんて無いです、好きなもの詰め込み絵柄なんです。
絵に対する思考や学ぶ姿勢なんかはYouTubeの動画を見て参考にしています。
私が好きなお絵描きユーチューバーさんだと、ディープブリザード様・焼まゆるさん・竹花ノートさんあたりでしょうか。
ちなみにYouTubeはプレミアムに入っているのでラジオ感覚で聴いています。ワイヤレスイヤホンだと家事しながら聴くことができるのですごく捗ります。ワイヤレスイヤホンとYouTubeプレミアムの組み合わせはマジで最強なのでおすすめです。
でもYouTubeを見始めたの、一年とちょっと前からなので最近のことなんですよね。
デジタルイラストの教本は学生の時は1冊ほど買ってたんですが、一回読んで終わったのでそれ以降買ってません。pixivやTwitterでイラスト講座を検索して見ていました。
好きな絵を真似するのが一番だと思います、それも複数の絵師さんのイラストを。モチベも上がりますからね。
好きな絵をたくさん見て学んで描いて実践する、これが上達の方法だと思います。
④(何を、どうやって)意識的に学んだのか
意識的に学んだことって実は少ないです。
はっきり言って、無意識です。とにかくイラストや講座を見まくった時期がありますが知識欲で動いていたので、「一生懸命絵を上達させよう!」などは思ったことがないです。
③で挙げたお絵描きユーチューバーさんは視聴者の描いたイラストを添削していたりします。他人の絵なのですが、そこからも学べることは多いので時間のある時に見ています。特に竹花ノートさん(切り抜き)の添削動画はかなり実践的なので、見てて楽しいです。
楽しくない、と思ったことはやってないです。
例えばデッサンとか。たまーにクロッキーはやるけど、ほんとにごくたまにです。
昔はイラストレーターとして仕事もしていましたが、今は趣味なので楽しくないことはしないようにしています。
EX 絵を上達させるコツ
絵を上達させるコツは、観察眼を鋭くすること、できれば毎日絵を実践すること、です。
一枚の絵に対して、「わーすごい、綺麗」だけで終わらせるのではなく、「ここはこんな色を使っていて、構図はこうで……」と細かく見ること。
また絵じゃなくても、例えば普段の何気ない仕草を観察してみるとか、着物を着たマネキンを見てこの部分はこういう構造で……など、対象をよく観察する・ものを知ることを日常的に行うとめちゃくちゃ絵は上達しますし説得力も出ます。
あと、わからないことは調べることもかなり重要ですね。ググってみるなり、詳しい人に話を聞いてみたり。
上記はインプットですが、絵を描くことはアウトプットです。このどちらかを欠いてもバランスが悪くなってもいけません。バランスが大事です。
絵は描く、よりも実践する、ほうが良いです。
ただ惰性で描いていても上手くなりません。毎日惰性で描いていると線の書き方は上手くなりますが、それ以外が全く上達しません。
実践する、とは、「前回できなかったことをやってみる、新しいことを取り入れてみる」ことです。どんな小さなことでもいいので、これを意識して絵を描くと上達したり新たな発見があったりします。
できれば毎日描いたほうがいいですが、サボってもいいです。本当は描いたほうがいいのですが……気持ちって大事ですからね。楽しめない時に絵を描いても意味がありません。
ただがむしゃらに毎日絵を描いていた時よりも、たまにサボって絵を実践してる今のほうが上達していますから。
最後に
アイデア出しや構図に関しては私も不勉強なのでこれからぼちぼち学べていけたらなと思っています。
何か参考になったことがあれば嬉しいです。
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