プロット1「意志は受け継がれる」

0.はじめに

現実逃避に耽ることを決意したと言った。その結果、以前予告したプロットが、10本出来上がったしまった。ホント、現実には一切役に立たないクズである。ただ、目標100本を考えると、キリがいいので、誰にも望まれていないけど、一度アップしてみることにした。

1.プロットの構図(カードを引いた結果)
  主人公の現在:信頼↑
  主人公の近未来:創造↑
  主人公の過去:信頼↑
  主人公の援助者:厳格↑
  主人公の敵対者:勇気↑
  結末・目的:寛容↑

2.簡単なプロット紹介

「信頼↑」を大事にする主人公が、「厳格↑」な師の下、「調和↑」の取れた学園生活を送る。師の教えを実現した国家を「創造↑」する理想に燃える。しかし、それは、村の分断を招く。主人公は、反対派を率いた「勇気↑」ある自らの祖父に諭される。主人公は、厳格さには「寛容↑」さも必要と悟る。

3.もう少し詳しいプロット

勇気ある者として誉れ高い祖父に育てられた主人公。彼は、祖父から「信頼↑」が大切だと学んだ。主人公は、大都市に出て学問を修める。彼は、「厳格↑」な師の下、「調和↑」の取れた学園生活を送る。卒業後、師の教えを実現した新たな国家を「創造↑」する理想に燃えて、帰郷する。

主人公は信頼関係に基づいた組織運営を行うことを志す。信頼関係を厳格に適用する主人公。それは厳格すぎて軋轢を生み、村は賛成派と反対派に分裂する。主人公は、ある日反対派に取り囲まれる。奥から現れたのは、年老いて歩くのがやっとの老人だった。かつて「勇気↑」を称えられた主人公の祖父だった。主人公は、祖父と対峙する。

主人公と対峙した祖父は、歩くのがやっとの老人とは思えなかった。力を振り絞り、主人公と議論する。そのうち、主人公は、その姿に、「厳格↑」だった師の姿を重ねていった。そして、気づくのだった。師の理想にこだわるあまり、師の教えを一面的にしか実行していたことに。主人公は、信頼には「寛容↑」さも必要だと悟り、悔い改める決心をした。

その時、賛成派も現場にたどり着いた。一触即発の雰囲気を主人公はなだめる。その姿を見届けた主人公の祖父は、力尽きたようにその場に崩れ去った。主人公の祖父は、賛成派反対派すべての村人の見守る中、後事を託して、主人公の腕の中で息を引き取る。

4.あとがきというか言い訳

課題は、「1本10分」だった。それなのに、このありきたりなプロットを作るのに、2日掛かった。つくづく、文才がないようである。しかも、名前とか考えてないし、完全な手抜きと言われても仕方ない。

さて、時間が掛かった理由を、自分以外に求めるならば、次の2つだろう。

一つ目は、カードがよく切れていなかったせいで、すべてがプラスの属性(記号として「↑」を使っている)だったこと。二つ目は、主人公の敵対者が「勇気↑」であったこと。「勇気↑」と敵対する主人公って魔王か?としか思えなかった。

その結果、主人公はもとより、敵対者が全くイメージできず、初回から暗礁に乗り上げたのだ。

最終的に、きっかけは忘れたが、プロットの下敷きにしたのは、哲学者プラトンの哲人王のエピソードだ。そう、「厳格な師」とは、実はプラトンをイメージしている。もちろん、プラトンが「厳格だった」かどうかは、知る由もない。

その流れで、主人公は、プラトンが教鞭をとった「アカデメイア」に入学して、直接教えを受けた、将来を嘱望された若者という設定にすることにした。そうすれば、理想に燃えた彼が何かを「創造↑」した結果、軋轢が生まれる可能性が高いと考えた。

そして、他の要素を満たす人物として、かつて「勇者」だったという年老いた「祖父」を設定した。それにより、「勇気↑」と敵対するという、正統派の主人公ではありえない設定を、「強引に」回収した。つくづく、物語が作れない人間である。

以上が、こんなありきたりのくだらないプロットを作るのに、2日掛かってしまった言い訳である。

5.おわりに

以後も、このような流れで、「迷惑を顧みず」作成したクソプロットを公開していこうと思う。ちなみに、個人的には、プロットの中身もだいぶ恥ずかしいが、一番恥かしいのはタイトルだったりする。文才もなければ、センスもない。私は、なぜ生きているのかよく分からない物体である。

やるとは言ったものの、これは、精神的な拷問以外の何物でもない。私自身にとっても、皆さんにとっても。

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