私が某養成所に通っていたとき、クラスメイトに男性恐怖症だと公言していた女の子(A子)がいた。 養成所の授業に、渡された台本通りに男女ペアで芝居をするというものがあり、芝居の中には軽いハグのようなものもあった。 A子は「わたし無理ですぅ…」と女の子の後ろに隠れてイヤイヤをした。 クラスの誰もが「また始まったよ」「めんどくせーな」「何しに来てんだよ」という顔をしながらも「そっかー仕方ないね。じゃあA子ちゃんは見学で…」なんて気遣おうとしたそのとき、A子がモジモジしながら「で
とあるバラエティ番組で、俳優の中村俊介さんが結婚相手に求める条件が厳しすぎることを取り上げていた。 「料理ができる人」「掃除ができる人」「洗濯ができる人」などなど… そんな彼に対してのSNSでの反応に、「この人は結局自分と結婚したいんだろうね」というものがあって、私はハッとした。 今まで結婚に対してモヤモヤしていたものが一気に晴れた気がした。 私自身は気立てが良いわけでもなく、外見も特別良いわけでもないし、料理洗濯掃除も苦手なので、結婚相手の条件に「私よりも〇〇な人」
さて、前回はかなりきれいなお話になってしまったので、今回は私が養成所で出くわした頭を抱えたくなるような奇人変人でもご紹介しましょうか。 声優の養成所というのは、いろんな人間のごった煮といった場所でした。 害のないユニークな人間が殆どではありましたが、たまに「どうしたもんかな」と頭を抱えるような人もいました。 私が通っていた養成所のシステムについては前回の記事を参照していただくと幸いなのですが、年度末の審査によってクラスアップする制度です。 一年目はまず一番下の初級クラ
前回の記事で養成所について触れましたが、今回はその養成所について思い出したことなどをつらつらと書いてみようかと思います。 私は20代後半から30代になるまでの4年間、声優の養成所に通っていました。 結果を先に言うと、養成所は卒業して声優になることはすっぱり諦めました。 養成所によってカリキュラムは異なり、日舞やダンス、合宿が必須の養成所もあると聞いたことがあります。 私が通っていた養成所は、入所審査は比較的優しく、受講料も他と比べるとリーズナブルなので、大人数の生徒を
