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宣伝です。『Kay』/『終点は海』大阪シアターセブンにて上映!

 突然の宣伝で恐縮です。
 私がエグゼクティブ・プロデューサー兼配給者である小編映画『Kay』/『終点は海』(監督:鯨岡弘識)が、11月26日(土)より、大阪シアターセブンにて上映となります。
 2019年に完成したものの、新型コロ●禍で劇場公開を延期し、満を持して本年2022年より日本劇場初公開となりました。4月と7月に東京の#下北沢トリウッド、7月に名古屋の#名古屋シネマテーク、そして今回大阪の#シアターセブンと、劇場公開を広げてきました。

 『Kay』(23分/出演: 七瀬可梨、小沢和義、片岡礼子、伊藤歌歩)
 景気に翻弄され雑草のように生きた父・太一と、離別した娘・ケイとの小さな物語。成人祝いの居酒屋で太一との心の距離感が縮められぬケイがいた。そして太一の突然の死。そこからケイなりの父親探しが始まる。遺品のエレキ・ギターを背に思い出の居酒屋に立ち寄ったケイは時空を超え、太一というひとつの人生に向き合い、やがて太一のある言葉が、親子関係を超え、一人で生きる「種」となり立ちあらわれる。不確かな「理想の家族」のあり方、コロナ渦で見失った生きることの意味を、強靭な魂で問う作品。

『終点は海』(23分/ 出演: 洞口依子、清水尚弥)
 5年前に喧嘩別れし、突然消息を絶った息子・レンが母・明子のもとにふらりとあらわれる。その月日、明子の生活は彩りを失い、病と貧しさを抱え、孤独を抱えていた。二人の葛藤の深い淵を埋めようと、レンは明子を「終点」となる海へ連れ出す。寒風吹きすさぶ季節はずれの海辺に焚かれた焔が、母と子の永遠の離別を照らしだす。あえて4:3の画角で切り取った、二人の心象風景から見えるものは何か...もの静かで強靭な映像の言葉が満ちた作品。

 ニューヨーク・シネマトグラフィー賞で、最優秀作品賞等、世界で30以上ものアワードに輝いた『Kay』、そして鏡像的製作された『終点は海』を通じて、仄かだとしても、生きる手がかりをぜひ掴みとって頂ければと願っています。
 『Kay』の原作は、拙書「春は菜の花」です。凸凹した人生を生きた父親の姿から、生きることとは何かを、描いた作品です。

 宣伝となり恐縮ですが、ぜひご来館ください。中嶋雷太

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