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プロダクション・ノオト(9)

今回は、小編映画『Kay』の「小編」って何?という知人たちの質問への回答のような、説明をさせて頂きます。4月9日から東京・下北沢トリウッドで劇場公開される小編映画『Kay』(監督:鯨岡弘識)のエグゼクティブ・プロデューサーとして、この23分の映画作品を「小編」と銘打ったのには、理由があります。以前のnoteにも書きましたが、5、7、5の17文字の俳句であっても、数百年を超え人の心を打つ俳句が数多くあります。つまり、映画作品もまた、長い短いではないと考えました。もちろん、大作と呼ばれる映画作品で素晴らしいものもたくさんありますし、短いものでもつまらぬ映画作品もあります。ただ、100年を超えて楽しまれる映画作品なら、長い短いはまったく関係ないはずです。次に、長編か小編かという考えが浮かんできました。長編や中編に適した映画作品があるならば、小編に適した映画作品もあります。短いというよりも、小さな映画作品だけれど、そこには広く深い物語が語られるような映画作品と言えばよいかもしれません。小編映画『Kay』を観て頂ければ、きっとその意味を理解して頂けるものと思っています。中嶋雷太

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