いい歯は平穏な日々を作り出す
2023年から2024年にかけて私にとっては「歯の年」だった。15年振りに歯医者に行き、定期健診を受けるようになり、全身麻酔で親知らずを3本抜歯とフルコースを堪能した。まず15年振りの歯医者、これを聞いたら「えっ?それってヤバくない?」って思う人が多数だろう。でも私にとって歯医者は怖くて苦手なものの第1位。ぶっちぎりの優勝だ。
ある日、市から歯科健診のお知らせが届いた。長年気になっていた親知らずの不安、虫歯の有無など心配な事がいくつかあったので勇気を出して行ってみる事にした。
当日はもの凄く緊張したが、終わってみれば「こんなものか」と今までが嘘のようにまた行ってみてもいいかなという気持ちになり、それから定期健診を受けるようになった。
しかし、問題は去年の11月に起こった。人生最大の親知らずの痛みに襲われたのだ。腫れて痛くて噛めない。こんな事になるなんて…と何度も思い、すぐに歯医者に連絡したが予約が取れず4日後に行く事になった。この痛みの恐怖から逃れたいと3本同時に抜歯を決意。口腔外科のある病院に入院する事になった。すぐに親知らずとおさらばと思っていたが、思いのほか予約が取れず手術は今年の2月に。手術後、無事に取れた3本の親知らずのケースを眺め、今までお疲れ様と心のなかで呟いた。
現在は、親知らずも虫歯も歯周病もなく快適だ。もちろん虫歯にならないように歯磨きは日に3回、フロスやタフトブラシなどを使い自分でできる事はしている。定期健診も受けプロの力も借りている。この1年で歯がどれだけ大切か、自分の歯でしっかりご飯を食べられる事の幸せを考えさせられた。自分の歯は失ったらもう二度と生えて来ない。そう考えると歯を大切にし、将来なるべく自分の歯を保ち、美味しくご飯を食べられるようにしていきたい。
80歳で20本の自分の歯。いい歯のために、ほんの少しでも歯に意識を向けてみる。自分で出来る事からやってみると、もっと健康でちょっといい日々を過ごせるかもしれない。