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はじめてのドジャース観戦記

ロサンゼルスに、はじめてのドジャース観戦へ行ってきました。
ブログや動画サイトで事前にいろいろな情報を得ることができ、とてもありがたい時代ですが、それでも実際に行ってみて初めてわかることも多く、こんな情報があったらありがたかった、と現地で感じたことを中心に書いてみたいと思っています。
私が参考にさせていただいた方々への感謝とともに、これからドジャース観戦に行かれる方、計画される方のお役に立てば嬉しいです。



旅の計画

今回は大手旅行会社の、飛行機、ホテル、試合チケットだけが用意されているシンプルなツアーを利用し、それに旅行会社のオプションや、現地手配のプランを組み合わせて旅程を組みました。
申し込み時点ではこの手のシンプルなツアーしか見つけられず、それを選ぶしかなかったのですが、現地では添乗員付きツアーや、送迎付きツアーの方もお見かけました。
ドジャースタジアムへの往復交通やバッグポリシー(持ち込み荷物の制限)の心配などしなくてよいので、こういった手厚いツアーが少し羨ましかったです。

  • ツアーに含まれていたもの

    • 飛行機:羽田⇔ロサンゼルス往復JAL便

    • ホテル:ダブルツリーバイヒルトン・ロサンゼルス・ダウンタウン

    • 試合チケット:3試合分

  • ツアーオプションで手配したもの

    • 飛行機の並び席指定

    • 1試合分の座席アップグレード

  • 個別に手配したもの

    • ロサンゼルス到着日のプライベートツアー

    • 1試合分のチケット


旅程

①羽田空港→ロサンゼルス空港

前日Webチェックインを済ませていたので、スーツケースを預けるだけです。JALカウンター前にある自動チェックイン機を使い、パスポートを読み込ませて預け荷物用のタグを発行します。タグをスーツケースにつけたら、自動手荷物預け機の中へ。
難しくはないのですが、JALカウンターに到着した後、何をどの順にやれば完了なのかというガイドが周辺にあるわけでもないので、結局付近にいる地上係員の方に確認してしまいました。
探せば下記のリンク先に情報はあるのですが、現地にも表示しておいてもらえるとありがたいですね。
[Self Baggage Drop (自動手荷物預け機)のご案内]

機体はボーイング777-300で、エコノミークラスは3-3-3の9列シート。エコノミー席も昔に比べると広くなりましたね。
電源はディスプレイ横にUSBが一つと、座席の間にコンセントが一つついていました。スマホの充電器を差して、妻と共用しました。

10時間のフライトでロサンゼルス空港に到着しました。入国審査は一時間ほど並んだ後、目的や滞在期間を聞かれた程度で、顔写真を撮影してあっさり終了です。

②ロサンゼルス空港→半日観光→ホテル

ツアーの空港送迎オプションは混載車で一人4万円。ユニオン・ステーションまでシャトルバスに乗るか、タクシーやUberにするか、と考えながらネットを調べていたときに、プライベートツアーなるものを見つけました。
5時間乗り放題で、空港の到着ターミナルから、最後はホテルまで、という、我が家のニーズにジャストフィット。
ロス在住20年ほどの日本人ドライバー兼ガイドさんが、こちらの要望を踏まえ効率よく回ってくださいました。ホテル送迎とさほど変わらない費用で、半日観光がプラスされたと思えば、満足度は非常に高かったです。

13時頃から約5時間で、このくらいのことができました。

  • サンタモニカ

    • ルート66の終点など、サンタモニカ・ピア見所の散策と写真撮影

ルート66終点
  • ビバリーヒルズ

    • ビバリーヒルズサインでの写真撮影

    • 元マイケル・ジャクソン邸など豪邸を車窓から

ビバリーヒルズサイン
  • ピンクス(PINK’s)でホットドッグのランチ

  • トレーダージョーズ(Trader Joe’s)でのショッピング(お土産、食料調達)

    • ホテルまで車で運んでもらえるので、飲み物やかさばるお土産も量を気にせず買えるのが、プライベートツアーならでは

    • ホテル周辺のスーパーでは3ドル程度の500mlミネラルウォーターが、ここでは700mlで0.5ドルくらい

  • ハリウッド

    • 展望アーチでの写真撮影(ハリウッドサイン)

    • ウォーク・オブ・フェイム(スターの星形)

    • TCLチャイニーズ・シアター(手形)

    • ドジャースショップでの買い物

ハリウッドサイン

③リトルトーキョー

宿泊したダブルツリーバイヒルトンは、ダウンタウンのリトルトーキョーエリアにあります。徒歩5分程度で、日本村プラザや、大谷選手の壁画があるミヤコホテルに行くことができました。
壁画は、地面に貼られているQRコードをスマホで読むと、AR機能によって動く大谷選手を見ることができます。
ただ、最初はエラーが表示されてうまく動かず四苦八苦。スマホを再起動したら、ようやく動く大谷選手を見ることができました。
周囲にも動かずに苦労されている方がいらっしゃいまして、私たち夫婦も含め、Androidユーザーの方が苦戦されていた様子でした。
Androidは自由度が高い分、こういうことが多いなと思います。

大谷選手壁画


ダブルツリーバイヒルトン周辺では、下記のお店で食糧調達ができます。
【ダブルツリーバイヒルトンに隣接した Weller Court ショッピングセンター】
・マルカイマーケット(ドン・キホーテ系のスーパー)
【日本村プラザ】
・Nijiyaマーケット
・Yamazaki Bakery
【ダブルツリーバイヒルトン向かい】
・セブンイレブン

④ホテル→ドジャースタジアム

事前の下調べでは、ユニオン・ステーションまで歩いていってシャトルバスを使うのが良さそうと考えていました。
しかし、観戦予定3試合のうち、初日は大谷選手のボブルヘッドデー。40000個配布とはいえ、もらえないと悲しい。開場は試合開始2時間前で、シャトルバスは90分前から。
ということで、余裕を持ってUberで向かうことにしました。
日本でTaxiGOは使っていますが、Uberは初めて。ネットで調べたアドバイスをもとに、日本でクレカ登録まで設定を済ませておきました。
ホテルの車寄せまで入って来られるのか?行き先に「ドジャースタジアム」と入力してそれらしい場所は表示されたが、ここでよいのか?など、初心者らしい心配をしながら配車依頼。配車手配開始から10分くらいで、はじめてのUberがやってきました。
念のため、車が近くまで来たのを確認してからホテル前の道路脇に出て、ナンバーを確認して手を挙げると、目の前に止まってくれました。

日本のニュースでも話題になっていましたが、今年最高の来場者数を記録したこの日、スタジアムまでの渋滞も記録的だったようです。道中激しい渋滞にはまりながら、40分ほどかけて、スタジアムのUber降車場に到着しました。
翌日や翌々日(ウィル・スミス選手のボブルヘッドデー)は15分もかからずに到着できたので、この日の異常っぷりが後々感じられました。

Uber降車場


Uber降車場から、5分ほど歩いて最寄りのゲートに到着。開場30分前でしたが、かなりの行列ができていました。比較的短そうに見えた行列の最後尾に並び、妻と交替で周辺探索。
あまりの人の多さに開場が早まったようで、ほどなく列が動き出し、空港の手荷物検査のようなセキュリティチェックを経て無事に入場、大谷選手のボブルヘッドをいただくことができました。

ネット情報によると、試合開始1時間前にはボブルヘッドがなくなっていたそうです。夏にも大谷選手のボブルヘッドデーがあるようですが、行く予定の方は早め行動をお勧めします。


⑤ドジャースタジアム観戦

3試合観戦にあたり、トップデッキ(4階席)、ロッジレベル(2階席)、フィールドレベル(1階席)と日々場所を変えて観戦してみました。

おおよその座席の場所

■トップデッキ(4階席)
最上階にあたり、バックネット裏のはるか上方から、見下ろすような眺めです。選手の顔までは見えませんが、球場全体がよく見えて気持ちが良かったです。

トップデッキより


■ロッジレベル(2階席)
テレビなどで中継を見ると、オレンジ色のイスが並んでいる中段のエリアです。選手の表情もある程度見えますし、球場全体も見渡せますので、いちばん見やすい座席、という印象をもちました。

ロッジレベルより


■フィールドレベル(1階席)
最前列はダッグアウトクラブで、その後ろにあたる、アイボリー色のイスが並んでいるエリアです。今回はドジャースベンチ上の席でしたが、ベンチに戻る選手の表情もよく見えました。

フィールドレベルより


⑥ドジャースタジアム→ユニオン・ステーション→ホテル

スタジアムからの帰りは、ユニオン・ステーションまでシャトルバス、そのあとホテルまでUberという方法を選びました。
スタジアムからUberを呼んでもなかなか来なくて、値段も跳ね上がる、との事前情報を見てのことですが、検証はしていません。
初日、二日目はトップデッキ側の乗り場から、三日目は外野側の乗り場からシャトルバスを利用しましたが、トップデッキ側の方が乗客が少ない印象でした。

グラウンド上下のバスマークがシャトルバス乗り場


渋滞の中シャトルバスもやってくるので、ZOZOマリンでのバス待ちのように、おとなしく並んで待ちましょう。球場を出る前にトイレはお忘れなく!試合が終わってある程度の時間がたつと、ショップはまだやっていてもトイレがクローズされる、という、驚きの事態にも遭遇しました。

外野側のシャトルバス待ち行列



ユニオン・ステーションは、シャトルバスが発着するイースト側と、駅を挟んだウェスト側に、それぞれUberなどシェアライド用の乗降場があります。駅構内でUberを立ち上げると、最初は近い方の乗降場を指すようでした。
イースト側の方がちょっと暗くてホームレスも多く、避けたい感じがあったので、我が家は駅構内を歩いてウェスト側に出てUberを呼ぶことにしました。
ユニオン・ステーションからダブルツリーバイヒルトンまでは1Km弱くらいなので、距離的には余裕で歩けます。しかし、ここはロサンゼルス。夜は近くても交通機関を利用します。近距離だとUber来てくれないのでは?との心配も無用でした。
日本人グループの一人が「歩いていけるんじゃない?」と言ったところ、現地組らしき方に「ロサンゼルスの夜の街を歩くなんて自殺行為だ!」と一喝されているのも目撃しましたよ。


ユニオン・ステーション構内図

⑦ドジャースタジアム・ツアー

ドジャースタジアムでは数種類のツアーが開催されていますが、月水金曜に実施される日本語でのスタジアムツアーを事前に予約し、参加してきました。このツアーのチケットも、Ballparkアプリで表示します。
10:30開始で、15分前集合でしたので、9:30過ぎにホテルからUberで出発。試合の時は決められた場所で降ろされますが、このときは集合場所であるトップデッキ前までUberで入ることができました。(帰りのUberも、このあたりまで来てくれました)

スタジアムツアーは、ドジャース愛にあふれた札幌出身ガイドさん案内のもと、数々の表彰トロフィー類が飾られた廊下や記者席、一塁側ベンチ、グラウンドなどなど、あっという間の75分でした。

グラウンドレベルからの眺め


スタジアムツアーに参加した人は、ドジャースショップでの買い物が10%割引になるという特典があります。
観戦用のユニフォームなどは前日までに買っていたので、この日はツアーの後、トップデッキにあるショップでお土産用のグッズをお得に購入させていただきました。
スタジアムツアーのチケット(バーコード)を提示して、店員さんに読み取ってもらうと割引適用です。

事前情報で、
■大谷、山本グッズは割引対象外
■割引はその日の試合開始まで

ということを見ていたのですが、実際には、
■大谷、山本グッズも割引対象(5月くらいから変わったようです)
■割引はその日の開場まで

となっていました。

⑧シタデル・アウトレット

※買い物のお話ではなく、主にシャトルバスに振り回されたお話です

3試合ともナイトゲームでしたので、昼過ぎくらいまでは時間があります。
物価高かつ円安なので、ショッピングにはそれほど盛り上がっていなかったのですが、無料のシャトルバスがあることを知り、無料なら何も買わなくても後悔しないよね、くらいのノリで行ってみることにしました。

しかし、このシャトルバスに振り回されてしまいました。

シャトルバス時刻表

シャトルバスの情報を見てみると、ユニオン・ステーションを出た後、ダブルツリーバイヒルトンのすぐ近く("E 1st St & Los Angeles")に止まると書かれています。しかし、そのあたりに行ってみてもバス停らしきものは見あたらず、ウロウロしているうちに、”Citadel”と表示したバスが現れ、通り過ぎて行ってしまいました。
まるで、某バス旅番組の1シーンのようです。しかし、バスが通った道をどれだけ見ても、バス停らしきものはありません。

ホテルに戻ってスタッフに聞いてみると、週末だとそこは止まらなかったりするんだよね、とのこと。そんなテキトーなのアリですか!と嘆きつつ、ユニオン・ステーションまで歩いていって、次のバスに乗りました。そして、そのバスも、ダブルツリーバイヒルトン近くはあっさり通過していきました・・

気を取り直してアウトレットへ、と思っていたら、事件はまだ続きます。
事前情報では、アウトレットでは裏口のようなとこにバスが止まる、とのことでした。ダウンタウンを後にしたバスは、フリーウェイを通って進み、アウトレット前の大きな道路で停車しました。乗客の半分くらいはそこで降りたので、ん?と思いつつも、その後アウトレットの敷地内に入っていくのかな、と乗り続けることに。
そうすると、バスはアウトレットを後にして先に進んでいくではありませんか。そして次のバス停であるカジノ前で停車。
同じくハマってしまった他の日本人の乗客の方とともに、そこで降りて15~20分ほど今来た道を歩いて戻ることになってしまいました。これもバス旅で見たシーンだよね、と思いながら。

アウトレットは、入っているブランドのラインナップが日本とおおよそ同じ感じで、変に安心して見て回ることができました。また、ここにもドジャースショップがありましたが、新たな収穫はなし。

インフォメーションで帰りのバス停の場所を念入りに確認して、帰路につきました。ユニオン・ステーションに着いたとき、バスの運転手さんに、この次の"E 1st St & Los Angeles"に止まるのか聞いてみたところ「止まるよ。このまま乗っていな。」との返事。もともと止まるものなのか、意思表示をしたから止まってくれたのか、謎のままなのですが、ともかく帰りは"E 1st St & Los Angeles"で降りることができました。
でも、そのあたりにやはりバス停は見当たらずで・・・。

シタデル・アウトレットからのシャトルバス乗り場


実は、ユニオン・ステーションから行きのシャトルバスに乗る際、事前情報では7番乗り場と書かれていたのが、実際は3番乗り場だったりして、最新情報を現場で確認しなけばならない、というのが教訓です。


⑨ホテル→ロサンゼルス空港

すっかり使い慣れた感のあるUberで、帰りはホテルからロサンゼルス空港まで移動しました。JALはロサンゼルス空港のターミナルB(トム・ブラッドレー国際線ターミナル)ですから、行先にターミナルBを指定するところだけ気をつけて配車依頼します。
2人でスーツケース2個でしたので、通常のUberXでじゅうぶん収まりました。空港に着いてからターミナルBまでが渋滞でノロノロでしたが、約40分、42ドルほど(+チップ)で行くことができました。

ターミナルB



むすび

空港からの移動や、スタジアムへの移動など、やってみたらなんとかなるし、一度やればわかる、ですが、あらかじめわかっておくに越したことはないですよね。

大谷選手や山本選手の活躍が続き、ドジャースの試合を見に行ってみようと考える方も今後さらに増えるのではないかと思います。
日本でのプロ野球とは違ったかたちでの楽しみ方がありました。ぜひ万全の備えをして、楽しんできていただけたらと思っております。


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