デスクトップLinuxをよく使うようになった話
デスクトップLinuxだからといって何か特別だとか、そういうものでもない話。
LinuxはプログラマーやSEが好んで使うもの、というのは強ち間違いじゃないと思うんだけど。
僕はプログラミングもできない、サーバー管理もしない。
そっち方面の人間では全くいんだけど、こうして使っている訳で。
メインほどではないけど、ある程度常用するようになったきっかけの話を、少ししようと思う。
1.GIMPを安心して使えるのはLinuxだけだった時代
20年以上前、GIMP for Windowsが1.xだった頃。
Windows 98SEではもちろん、NT系で安定性に優れていたWindows 2000でもGIMPは落ちまくっていた。
当時から高機能なペイントツールはフリーソフトでも沢山あったけど、本格的な画像編集、レタッチっていうとPhotoshopかPaint Shop Proしか実用的な選択肢がなかった中でのGIMP登場ですよ。
しかし落ちる。
こまめに保存していても、落ちるとやる気なくす訳で。
ところが、移植元のLinux版は違った。
Windows版なら落ちるような作業でも落ちない。
この事実は、Linuxをデュアルブートして使う動機としては十分だったんだよね。
2.WindowsのGIMPは遅かった
GIMP for Windows 2.x系の登場で落ちにくくはなった反面、Linux版と比べて処理が倍近く遅いことに気がついた。
デュアルブートでPCの性能は同じなのに、処理が遅い。
性能が劣る旧PCにLinuxを入れてGIMPを使うと、新PCのWindows上より明確に処理が速い。
RAW現像を始めた当時使っていたUfrawも、WindowsよりLinuxのほうが安定してるし速かったので、RAW現像は暫くLinux上でやって時期がありましたよ。
3.Audacityも似たようなものだった
個人で活動しているPodcast配信者や朗読系YouTuberでお世話になってる人も多いと思われるAudacityも、今でこそ遜色ない実用性と落ちやすさに落ち着いてるけど、実はWindows版よりLinux版のほうが安定して使えてた時期があったんですよ、ええ。
やっぱりOSSを使うなら、Linuxの方が良いじゃないか。
そう思い始めた頃に商業ソフトウェアを定期的に買うようになったので、デスクトップ環境の進歩を見るためにしか触らなくなった時期が始まったんだけど。
4.OSSを使いこなす選択
一昨年辺りから、デスクトップLinuxをレコーディングスタジオにあるラック機材の仮想化に使えるんじゃないかと実験を始めたのがきっかけで、再び本格的に触るように。
これはJACK Audio Connection KitとLV2プラグインを使うもので、JACKを使えばすぐにでも出来るのに、どういう訳かこの手の解説は殆どない有様。
それでJACKを弄り回すうちに、他のアプリでも僕は色々出来るぞとふと思って、写真編集とかMacに移行してる作業以外を少しずつWindowsから移行して今に至る感じ。