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スタートアップの経営について

 スタートアップとは大きく事業が成長すること(スケールすること)を前提とした新規の会社である。これは同じ小規模の新規の会社であっても、スモールビジネスとは区別される。スモールビジネスは大幅な成長を前提としていない。スケールすることで、いずれ大企業になることを目的としているスタートアップだが、その経営方法は大企業と本質的に異なる。大企業のビジネスは基本的に誰に、何を売るのかが決まっている。対してスタートアップの場合、顧客や商品、さらに売るものを開発するところから始まることすらある。スケールするための商品やサービスがどれかをスタートアップの経営者は見極める必要がある。 

 その手法として、科学的なプロセスを取り入れた経営手法がある。すなわち、仮説、実験(プロトタイプの商品を売ってみる等)、検証(どのくらい売れたか、誰に売れたかなど等)する、と言ったプロセスだ。スタートアップが取り扱うのは新規の商品であり、先例がないことが多い。そのため、未知を研究する科学的な手法をスタートアップの経営に取り入れるのは不自然ではない。スケールするためには、このプロセスを速く回すことが肝要である。

参考
長谷川克也 2019年 スタートアップ入門 東京大学出版

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