ジーククローネ 3歳未勝利(8戦目)
■出走結果
8/6(日) 札幌競馬場 6R 芝2600m
⑫ジーククローネ 1着
まず謝らせていただきます。
正直、勝ち上がりは厳しいだろうと考えておりました。すみません。
ここまで負けるパターンが似通っていて、それを修正できないままの出走となったのですが、ここで1勝を挙げられたことは非常に大きかったです。
自身としてもレース条件と適正の考え方を改めさせられる機会になりました。
宮田調教師と陣営の皆様、ありがとうございました。
おかげ様で、20年産駒の出資馬勝ち上がり率が100%になりました。
今回の勝ちの要因について考察していきたいと思います。
〇長距離適正が見えたこと。
本馬はこれまで基本的にはマイル、長くとも2000mまでのレースで使われてきました。
ですが、そもそもジーククローネに出資した理由はクラシックディスタンス以上の距離での活躍を期待したからです。
父のサトノクラウンの代表的な勝ち鞍である香港ヴァ―ズ(2400)、宝塚記念(2200)はいずれも中距離以上のレースであること。
母父サンデーサイレンスの産駒は言わずもがな。
また、母の血統を遡ると米の2400m以上の重賞で何度も結果を残したリアルシャダイがいます。
そういう意味では、前走から600mの距離延長は分の悪くない賭けだったとは感じています。
(とはいえ、ルメール騎手をはじめとしたジョッキー陣からは走る度に距離短縮を勧められていたため、レース当日まで半信半疑ではありましたが…)
〇重い馬場に対する適正がある?
本馬の父、サトノクラウンは重い芝を苦としない馬でした。
(京都記念(2016)1着:重、京都記念(2017)1着:稍重、宝塚記念1着:稍重、天皇賞秋2着:不良)
同じ父を持つウヴァロヴァイトの初勝利も稍重、代表産駒であるタスティエーラも重馬場の皐月賞で2着と好走しており、実際に本馬もこれまで複勝圏内に入った3回のレースのうち2回は道悪(不良、重)です。
今回の重馬場の芝で、サトノクラウン産駒に見られる傾向が表れたのではないかと考えています。
〇スタートがスムーズにいったこと
ここ数走は先行したいという陣営の思惑とは裏腹に、出足が付かず後方に待機したまま届かずになんとか掲示板…というレースが続いていました。気性面の問題も影響しているかもしれませんが、それによってスタートの瞬間勝負が見えてしまうことも。
今回はかなりスムーズにゲートを飛び出し、そのまま先団の中で控えることができたのが大きな勝因でした。
上記の理由からか、これまで競り負け続けていた最終直線で前の2頭を差し、後方の馬とは差を広げ上がり最速での勝利を掴むことができたのではないでしょうか。
ここまで連戦続きだったので、一度しっかり休養を取って身体を作り直し、改めて2400m前後の距離で活躍していって欲しいです。
一点懸念事項をあげるとすれば、気性面での問題でしょうか。
ここ数走、乗り代わりも激しい中でジョッキー達から指摘されたのが気性面での問題。
ルメール騎手からも抑えがきかないと評され、今回シャドーロールを付けていても佐々木騎手からは「抑えるのがかなりきつかった」とコメントされています。
この気性の荒さとの折り合いが今後の課題となりそうです。