見出し画像

なごや歴史満喫バスの試乗前感想など

はじめに

名古屋観光を目的として設定された「メーグル」。その第2弾として試行運転れる「なごや歴史満喫バス」と呼ばれるなごや歴史観光バスの設定

なごや歴史満喫バスの運行について(名古屋市観光文化交流局事業)/名古屋市交通局より

令和5年10月1日(日曜日)から11月5日(日曜日)までの間の土曜、日曜、休日(13日間)のみ運転。1日6往復で金山〜名鉄有松間を運行。途中停車は神宮東門・七里の渡し・船方・笠寺西門・大高駅・桶狭間古戦場公園に停車

ともに金山駅、熱田神宮、宮の渡し公園、白鳥庭園、笠寺観音、大高城跡、桶狭間古戦場公園、有松の町並みの最寄りバス停となっている。

今回は試行運転ということもあり専用のバスではなくバス前面下部に専用幕を設定(たまにある巡回バス・基幹バス幕みたいな感じ)となっている。

また、専用の1日乗車券(1DAYチケット)も販売予定。料金は大人500円・小児(小学生)250円。1乗車も通常の名古屋市営バスと同様大人210円・小児100円となっており、マナカ等の交通系ICカード、バス・地下鉄全線一日乗車券、バス全線一日乗車券、ドニチエコきっぷ及び名古屋市発行の福祉乗車券(敬老パス等)も使える(定期券は不可)

最寄りバス停の疑問&中継バス停が欲しい?

以上が概要だが、いくつか気になった点が。

1.なぜ白鳥庭園の最寄りが「船方」なのか?「一番三丁目」の方が近い気が(10/17訂正済み)
2.名鉄有松は鉄道連絡駅にして別途設定して有松の町並みの最寄りバス停を「有松小学校」の方に変更した方が適切では?
3.熱田伝馬町・新瑞橋といった地下鉄連絡バス停がない
4.他の史跡は(丸根砦etc)?
5.今後運転するにしても本当に土休日のみでいいのか

まず1の疑問だが、地図を見ればわかる。


「船方」より「一番三丁目」の方が若干白鳥庭園に近い印象があるため、疑問に感じたところ。
(追記 10/17)
白鳥橋西交差点よりやや南のところに「熱田巡回」用のバス停が存在していました(なごや歴史満喫バスはこのバス停を使用)。

2 は名鉄有松は名鉄名古屋本線の踏切北の交通広場内に設定されると思われ、有松の街並みからは少し離れた場所にある。南側発の終点手前の4番乗り場はまだ街並みは近いが距離としては有松小学校北行き停とほぼ同等。南行きに至っては有松小学校南行き停の方が間違いなく近い点。

名鉄有松行きの場合は乗り換えの件もあるので有松小学校北行き停ではなく名鉄有松4番乗り場の選択肢もあるが、南行きに関しては有松小学校南行き停を追加した方が良いように感じる

3については、「熱田神宮」〜「七里の渡し」間に「熱田伝馬町」・「白鳥庭園」〜「笠寺観音」間に「新瑞橋」バス停を設定して地下鉄との連絡も考慮に入れた戦略も必要ではないか?と思える。

4については、例えば「丸根砦」は丸根バス停が最寄りではあるが、大高駅バス停とは距離が離れているため別途設置した方が良いかと感じたため提案。ただ、丸根バス停南の交差点群は渋滞ポイントのためあえて避けたという考えもあるのでなんとも。

既存の鉄道との連携も考慮すべき?

2や3で述べたことでお気づきではあるが、実はこの路線、他社線との最寄接続駅がいくつか存在する。

起点の金山駅はもちろんのこと、神宮東門・笠寺西門・名鉄有松は名鉄名古屋本線、大高駅はJR東海道本線と5つのバス停が他社線との連絡が可能。逆にバス停最寄りに鉄道線と無関係なバス停が3つでこちらの方が少ない状況。

すなわち、状況によっては「鉄道」単体で行き来した方が効率がいい場合もある点だ。実際に「有松絞りまつり」時には名鉄は急行の臨時停車をおこなっている点。

このバス路線は鉄道最寄り駅をうまく活用することもできる点で有効ではあるように思えるが、さらなる連携も考えるとなるとやはり地下鉄最寄り駅の連絡は必要なように感じる。

区間運転便は設定した方がいい?

バスのダイヤは金山からは9時から1時間おきに6本、名鉄有松からは11時15分から1時間おきに6本となっている。

最終は金山発午後2時、名鉄有松発は午後4時15分金山発の方が若干早い終バスだ。七里の渡し発の金山行きは午後5時22分発桶狭間古戦場公園発の名鉄有松行きは午後3時08分でやはり終バスとしては名鉄有松行きの方が早い。バス全線一日乗車券(地下鉄共通券も含む)があれば有松11号系統などの利用も可能だが、専用の1日乗車券(1DAYチケット)の場合は市バスの他路線の乗車はできない。そう考えると、大高駅午後3時55分前後発で名鉄有松までの区間便も1本あっても良いような気がする(鳴尾営業所の出入庫も兼ねるという意味で)。

旧高速1号系統を復活させて「なごや歴史満喫バス」を活用するという考え

問題はどの営業所が担当するか?ということだ。

起点が金山であり出発が早い時刻である一方、名鉄有松発は正午近くまで運転されないため、金山に近い営業所が担当になるのではないか、と推測している(御器所?港明?)。

ただ、この場合「大高駅→名鉄有松」の区間便は設定することは難しい大高駅近辺は鳴尾営業所管理下の路線となっているためだ(昔は例外あり)。

また、「なごや歴史満喫バス」は平日は運転されないため、休日出勤者や事情を知らない観光客にとっては使い勝手の悪いバスになってしまうかもしれない。

そこで平日も「なごや歴史満喫バス」運転させ、旧高速1号系統の運賃規定を改定(実質上の特例2区制)した上で、栄〜名鉄有松間のみ復活、午後2時頃までの名鉄有松発と午後3時前〜午後9時頃付近の栄発のみを設定して運用の折り返しや送り込みの一部を「なごや歴史満喫バス」を活用する、といったものだ。

ただし、高速バスは高速道路などの通行状況によって遅延が発生しやすいため、ただかつての高速1号をただ短縮して「なごや歴史満喫バス」で返すのでは運用上のトラブルが発生する。
そこで、基幹1号系統を活用するという方法だ。「なごや歴史満喫バス」として運転するバス朝もしくは午前に基幹バス栄行きで向かった後に金山まで回送させ金山から「なごや歴史満喫バス」として名鉄有松まで向かう。逆に高速1号は名鉄有松から栄へ向かい栄で基幹バスとして鳴尾車庫へ入庫させる。その際、堀田方面行きの間隔を調整し、鳴尾車庫へ入庫させる時刻と。逆に「なごや歴史満喫バス」で金山に到着したバス栄まで回送させ栄で高速1もしくは基幹1とし、基幹1となった場合は代わりに鳴尾から基幹1で送り込んだバスを高速1とする考えだ。

高速1が運転取りやめとなった最大の原因は「運賃面の割に『朝の有松側から栄方面/夕方の栄方面から有松側』の利用者は多いが逆はさっぱり」だったためであり、その点を解決できれば収支的な問題での「復活」は可能だと思っている(人手不足問題もあるが)。

(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?