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名鉄次ダイヤ改正の考察(発表後加筆あり)


 名鉄は今年の5月にコロナ禍の影響やJR西日本が発端となった従業員の労務管理を理由に深夜帯の終電繰り上げを行なった流れを考慮したダイヤ変更となったが、今回の改正の1つは今年の5月の改正の影響を受けた箇所の変更と前改正の見直しの両面を持っている。昼間帯減便に関しては大半は一宮~豊川急行の減便の余波を受けたものもしくはその見直しの要素が多いが、各務原線のようにミュースカイがらみのものも存在する。前改正の見直しに関しては豊川線と瀬戸線に該当する。

 一方で、5月には終電の見直ししか行われなかった夜間帯についても一部列車の取り止めが行われることとなる。ただし、削減される対象は普通のみで急行以上の優等種別に関しては対象とならない。

(※の後に鉤括弧付きで記載があるものはダイヤ発表後の加筆となります)

 1.各路線の昼間帯減便もしくは前ダイヤの見直し問題に関して

 豊川線削減問題に関して

 実は豊川線の直通急行削減が発表された際、豊川線内に普通が設定されるという話を聞いて「これ本当に急行の無くなった箇所に普通穴埋めするの?ひょっとしてされない時間帯あるんじゃない?」と述べた。


 半年後とは言え当たってしまうのは恐いけど、まぁ一宮急行の時刻が国府で特急に直接接続されていないため、国府〜豊川稲荷で普通が設定されたとしても豊橋方面の接続ならともかく名古屋岡崎へ向かうのには従来の普通を利用すればいいので設定の意味がなかった。そのため平日の普通が削減される、という話はなんとなくわかる。

ところが、今回の改正は休日も含めた一部時間帯の削減ということである。おそらく豊川稲荷行き側は同じ普通の削減(豊橋急行に接続する列車)になると思うが、国府行き側の場合は急行側を削減して国府止まりの普通のみの設定で国府で特急の乗り換えを誘導を行い国府から改めて一宮急行を設定するか、豊川稲荷から一宮急行をそのまま設定して国府行き線内列車を取りやめるか2パターンが想定される(発表前の予想です)。

※ 「発表後にわかったことですが、国府で系統が分断になるようですね。


ただ、名古屋からの特急利用ではおおむね国府で普通に乗り換えとなるようですが、中には豊川線列車との接続がなされない特急もあるようで(休日ダイヤ名古屋10:02発の豊橋特急)。」

 他にも平日夜の国府発21時台が1本減便となる模様。

 尾西線津島〜森上削減問題に関して

 この路線の区間減便は実は前の改正の一宮〜豊川急行の減便と複雑に関連しているのではないかと思う。というのも、『本線急行を須ヶ口で乗り換え〜津島で尾西線の乗り換え』の過程があって該当区間〜名古屋方面の行き来がなされるのだが、一宮~豊川急行の昼間削減によって30分に1本は普通との2回乗り換えになってしまったため利便性が減少してしまったことも原因にあげられるのではないか。無論前述の豊川線同様休日の利用者も芳しくなかったこともあって全曜日の昼間一部削減に踏み切ったのではないかと思われる。

※ 「ただ、実際にダイヤを見ていると名古屋方面に向かう際は津島線経由で豊橋行き急行の接続が推奨されているが、名古屋駅から森上以南の尾西線へ向かう場合、削減時間帯においてはむしろ特急で一宮まで向かい一宮から津島行きに乗って目的地に向かった方が早い場合があるようだ。というのも、平日該当時間帯では一宮急行が運転されておらずに代わりに佐屋行き普通が名古屋から発車しているため余計に時間がかかってしまう点、もう一つは津島から尾西線に乗り換えするのに10分の待ちがある点。この二つで大回りなのに一宮から向かった方が便利という謎の現象が起きてしまっているのだ。


 各務原線部分削減問題に関して

 実はこの区間は急行は廃止されるが普通に置き換えられるパターンと予想していたが、昼間に関しては三柿野〜犬山間削減となり三柿野~新鵜沼間は30分毎になってしまう発表があったのには驚いてはいたがある意味納得でもあった。本来各務原線急行はミュースカイの接続を考慮したダイヤになっていたため、犬山線急行との接続が8〜10分開いていたため使いづらい問題もあった。


 そのため各務原線の一部の急行はミュースカイの名古屋折り返し化の進行に伴い一部普通に格下げして犬山線の急行との接続を考慮と考えたのだが、三柿野~新鵜沼間の需要が芳しくないためあえて取りやめた、ということなのだろうか。逆にいうと犬山線特急と各務原線普通との接続が良いため該当区間はそれだけでも十分、ということなのだろうか?

※ 「岐阜〜犬山間の急行が普通化されることはなく、従来ダイヤを一部時間帯削減して代わりに三柿野折り返しの普通に当てた感じ。ただし、平日の午前中に関しては中途駅での乗降も含めてだが意外と岐阜〜犬山間の移動があったりするので、一律削減ではなくその辺りの臨機応変も含めたダイヤ構成にしてもらいたかったのは正直な感想。


ただし、正午以降や休日に関しては編成数も原因ではあるものの、該当時間帯では犬山方面はさながら乗客がまばらな印象も。

 ちなみに、各務原線は夜間削減の対象にならなかったが広見線は22時台で犬山〜新可児間で平休日共に削減の対象となっている。

 2.瀬戸線昼間帯優等種別廃止問題に関して

 他にも瀬戸線が昼間帯の準急を普通に変更して間隔を均一化することも行われるが、昼間帯の列車当たりの混雑均一化を図ることや昼間の小駅での利用促進の狙いもあると思われる。

 3.夜間普通削減問題に関して

 他に名古屋本線須ヶ口以西を中心に夜間帯の普通の削減が行われるが、前回平日昼の時は急行の削減であったが今回の夜間帯に関しては普通の削減となっている。夜間に関しては急行や特急停車駅で下車してそこから家族による車での送迎もしくはP&Rを考慮に入れた需要もあってか、前回のように急行ではなく「※需要として少なめの」小駅輸送の普通を取りやめたのではなかろうか。

※「

 また、竹鼻線も夜間の利用が芳しくないためか一部削減もしくは岐阜方面への直通運転を取り止めている。

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