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頂き女子に食われるくらいならプロの所に行け

良くも悪くもマッチングアプリには夢がある

 「頂き女子りりちゃん」の作ったマニュアルは残念ながら的を射ていると思います。「5万円でどう?」なんて恥ずかしげもなく言える人なら被害に遭わずに済むのです。下手をすれば加害者側とみなされることはあっても。

 しかしそれでもなぁ…とは思います。別の記事で載っていた2人の被害者の対談で、今となっては自分でもおかしいと思うと言っていたとおり、22歳の若者とマッチングアプリで出会って、結婚前提で付き合えるというのはさすがに無い。それでもやはり、浮かれてしまうと気づかないのだと思います。

 冴えないけど真面目に生きていた人が、「誠実に生きていたらいつかは良いことがあるんだ!神様は見ていてくれた!」みたいに思ったのかもしれません。見ていたのは悪魔だったというあまりに辛らつで笑えないオチです。

 つくづく、かつての自分なら、頂き女子と知り合う機会があれば引っかかっていただろうな、と思えて怖くてなりません。

 そしておそらく頂き女子側も罪悪感など無いのでしょう。中高年男性に夢を見させてあげるのは「功徳」なのですから。

寂しかったらプロの所に行った方が良い

 何が悲しいかというと、被害者は単に快楽だけの関係など求めておらず、本当に心のつながりを求めていたのだと思います。女の側からすればはじめから食い物にするつもりなので絶対に叶わない望みです。

 そんな男性たちに対して提案をしても「そういうのじゃない」と言われるかも知れませんが、人肌恋しいなら「お姉さんのいるお店」に行った方がよほど良いと思います。

 なにせ頂き女子にすら対価としての性行為を求めず、ましてや嘘とは知らず純粋に助けたいと思ってしまうほどの優しい人なのですから、お店の女性に対しても紳士的かつ気前も良いでしょう。(皮肉ではありません)

 当たり前のことですがその道のプロの女性も人間です。むしろプロであるからこそ、良いお客さんには親しみを抱き、最高のもてなしを受けられるでしょう。

 それは本物の信頼関係と言って良いと思います。素人のサギ師との間にはいくら優しくしても望めませんが、プロの接客業との間には構築できます。

 ただし、信頼関係があってもあくまでそれは商業行為の範囲内であり、営業の延長線上でのメッセージの交換くらいなら許されるでしょうけど、いわゆる「ガチ恋」にならないよう気を付けた方が良いです。貴方はそれで良くても相手にとってはルール違反の場合が多いですし、違反とかではなくともたいていの場合悲劇で終わります。

 こういう真面目な人ほど「ガチ恋」に陥りやすいでしょうから、冷静に考えれば、あまりお勧めしないほうが良いのかも知れません。

 結論、誠実に生きるのは良いことだと思いますが、もっといいかげんに生きても良いと思います。私はそれを理解するのに40年以上かかりました。

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