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漫画「クロサギ」全42巻はおおまかにこんな話

 リメイクされたドラマの「クロサギ」が意外と面白かったので、ドラマではじめて知った人の為に、原作 全42巻のあらすじをざっと紹介します。

※ 「クロサギ再起動」は現在連載中で完結していないので除く

「クロサギ」あらすじ

 父親がサギの被害に遭って破滅し無理心中した一家。息子だけが一人生き残った。生き残った息子・黒崎は、サギ師の元締め・桂木のもとで、サギ師をだますサギ師「クロサギ」となった。

 黒崎の目標は、父をはめたサギ師・御木本をだまし返して破滅させること。しかし大物サギ師の御木本は手強く、後ろ盾となっている桂木の邪魔も入って何度挑戦しても攻めきれずにいた。

 企業専門のサギ師・白石。彼はある仕事での協力の見返りとして、御木本の潜伏場所を黒崎に提供した。ただしそれを渡すには厳しい条件があった。

 「御木本は死ぬまで詐欺師をやめないぜ。御木本に詐欺を止めさせるには命を断つしかない。おまえにそれができるのか、黒崎。」

 覚悟を決めた黒崎は、情報をもとにまず御木本の手下をつぶし外堀を埋めていった。追い詰められた御木本は、桂木の名をかたって中国マフィアをだますという危険な橋を渡ってしまう。このことが発覚して御木本は桂木という後ろ盾を失い、黒崎は桂木の刺客として御木本のいる中国へ飛んだ。

 御木本を破滅させて死に追いやった黒崎。彼の戦いは終わったかに見えたが、サギ被害に遭った父を最後に追い詰めたのが、現在はメガバンク・ひまわり銀行の次長の地位にいる銀行員、宝条兼人だったと知る。

 宝条はサギまがいの手法を用いて実績を上げ、銀行内の出世争いを勝ち進んできていた。被害に遭った者たちの中には黒崎の父と同様に、破滅したあげく命を絶った者もいた。「こいつはシロサギと同じだ」とみなした黒崎は、同じく宝条に因縁を持つ公証人、犬伏とともに宝条を攻める。

 自らの野望の為に政局を利用しようとする宝条と、政界を巻き込んで宝条をはめようとする黒崎と犬伏。その仕掛けが見事にはまったかに見えた時、彼らには命の危険が迫っていた。

黒崎の本名

 主人公でありながら、黒崎の名は長らく「黒崎」と名字だけしか明かされていなかったが、なんと連載開始から10年経った「完結編」第45話(最終回の1つ前)で、桂木が黒崎に「高志郎」と呼びかけたことでようやく判明した。

 2022年放送のドラマではWebサイトの登場人物紹介に「黒崎高志郎」と記載されているので、放送前から明かされている。

「クロサギ」シリーズ 全42巻 黒丸・[原案] 夏原武(小学館)