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SPY×FAMILY CODE:White はお子様連れに的を絞った映画だった

 正月休み最終日かぁ…という憂さを晴らすべく、私達も観に行ってきました。

劇場版 SPY×FAMILY CODE:White

 原作に沿ったテレビアニメ版とは少し違って、オリジナルストーリーである劇場版はまさに、幼い子供を連れた家族で楽しめるように作られた映画です。

 物語自体はオリジナルだけにわりと取ってつけたような内容で、悪者たちは凶悪さは伝わりますが、今一つ何を企んでいたのかよくわかりません。

 ですがそれが良いのだと思います。原作をもとにした話と違って子供たちや初見の人にもとても分かりやすいです。ファン層が幅広いだけに、全ての期待に応えようとした結果駄作になるのではなく、まさに主人公たちのような家族構成の観客に、それも幼い子供たちが最も喜ぶように的を絞ったのだと思います。潔い決断です。

 子供に的を絞っている、というのがはっきり分かったのが、後半に出現する「神様」の存在です。観終わった人の誰もが、最も印象に残ったシーンとして思い浮かべるであろう強烈な存在感…。

神様

 もしかすると劇場版SPY×FAMILY も今後、家族向けアニメ映画の定番としての地位を確立するかも知れません。「名作」を狙わず「子供向け」に舵を切っただけにそれができるのではないかという気がしました。

 最も、原作者の遠藤達哉氏がオーバーワークにならなければ良いのですが…。アニメも良いですが私はやはり原作が好きです。