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王様はおうさま/最強の8

子どものころ考えてたことをいまでも覚えてる。
時系列や年代はばらばらだけど、いつの話か想像してみてね。

服を着る時にどうしてボタンが掛け違えてしまうのかわからなかったこと。
保育園の頃、双子の姉とレジごっこばかりしていたのはわたしに友達がいなかったからだということ。
夜になると空に向かって強い光を出しているパチンコ屋を見て、
光ではなく風だったら天国に手紙を届けられるのになと思ったこと。
地球はいつか宇宙の深い底に落ちてゆくのではないかと心配になったこと。
死ぬとしたらベッドでみんなに囲まれて泣きながらドラマチックに死にたいと思ったこと。
寝る前に昆虫図鑑を読んでしまいモゾモゾして布団にいられなくなったこと。
プールを習っていたけどわたしには泳ぎは無理だと悟っていたこと。
そして怒られる覚悟でボイコットしていたこと。これが最初で最後の反抗。(今思ったらゴメン)
初めて一人でトースターを使ったとき、
使い方を間違えると火事になると思い怖くなって泣きながら使い方をお隣さんに聞きに行ったこと。
初恋はじょーちゃんという男の子だったこと。
2階の窓からジャンプしようと思ったけど、コッセツしそうだなと思ってやめたこと。
いつかホグワーツから手紙が来ると本気で信じていたこと。
竹をテーマに絵を描きましょうというお題で、かなり無理矢理な話の紙芝居を作って賞を取ったこと。
生まれて初めてディズニーランドへ連れて行ってもらったとき、
せっかく買ってくれた高いアイスを鳥に食べさせようと考えたこと(そして怒られた)。
次に連れて行ってもらったときにはフェアリーゴッドマザーに魔法をかけてもらって、最高に最高に最高にうれしかったこと。
助手席に座っているときに座席を倒すと、空を飛んでいるような気持ちになったこと。
桜田門外の変の話とアヘン戦争の話が好きで、お風呂の鏡に図解を書いたこと。
手が汚れるのが嫌いだったこと。
車のブレーキとアクセルを間違えずに大人になれるのか心配だったこと。
王様は「おおさま」ではなく「おうさま」と読むことを知っているとあらためて気づいたこと。
母とお風呂に入っているとき、お湯の温度を表すモニターを見て、デジタル表記の「8」はどの数字にもなりうることを発見したこと。
お風呂を上がった後、母が父に嬉しそうにそれを話していたこと。


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