4DX

語っていいすか?

DVDや大型TVや家庭用プロジェクターが低価格で普及し始めた頃、
「これから映画館は消えていくだろうな~」と思っていた。

ところがどっこい、4DXの出現。

4DXで、映画と映画館は完全にアトラクションと化した。
映画は「映画館で観なければ意味がない!」という領域に一気に持っていかれてしまったのだ。

4DXとは。

映画の進行に併せて、座席一つ一つが前後に傾いたり揺れたりし、水しぶき風や雪まで降ってくるように改造してあるシアターのこと。

たったそれだけで映画館のもつ臨場感に驚異的な革命を起こした。

たとえば『トップガンマーベリック』。
飛行機が離陸したり飛行したり着陸したりするときに、座席も連動して傾いて風が吹く。時には水しぶきも喰らう。
ただそれだけなのに、観客の一人一人がトムと一緒に飛行機に乗っているような感覚にもっていかれてしまう。

たとえば『ジェラシックワールド』。
追いかけてくる恐竜から猛ダッシュで逃げるとき、座席が連動する。
つーか、映画はほぼほぼ恐竜から逃げる動作がメインなので、観客の座席が激しく動きっぱなし。背中もボコボコに殴られ続ける。
ジュースやポップコーンは買わないほうがいい。
ぶっこぼすがな。

トップガン~もジュラシック~も、4DXで観たらもう普通バージョンで観ることはできなくなる。

特にジュラシックワールドの臨場感は、半端ない。
4DXに加えてさらに3Dメガネなんてつけて観るのだ。

頭を座席に打ち続けすぎて、映画終了後は軽く痛かった。

4DXで映画はアトラクションの域にもっていかれた。
田舎に住んでいても、もう決してネズミのランドを恋しくはならないだろう(嘘)。

全ての映画館のシアターが、4DXになる日もそう遠くないと確信する。
4DXは、映画館に新たな息吹を与えた。

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