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『私的気まま子育て帖』Parenting note

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夢中だった日々を ゆるめに振り返りつつ 気ままに綴る 子育てあれこれ
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#断捨離

『Dear Girl』

いつからか 大人びて笑うことを覚えて いつからか 涙を隠すようになっていく 差しのべた手を 嫌がって ひとり遠くを 歩き出す 迷う小さな その背中 心配ばかりが 募る日々 頬を通る 朝の風 大きく広げて 君の羽 今はここで 見守ろう 誰より強い 眼差しで いつの日か 心に芽生えた希望の種 いつの日か 小さな蕾が開いてく すぐに抱っこをせがんでた 幼いままの 無邪気な瞳 いつも優しさ携えて 笑顔で歩いていてほしい 心を潤す 春の雨 優しく包んで 君の夢 今はここで 信

断捨離魔の哀しみ

娘の高校の三者面談で言われた言葉に衝撃が走ったことがある。 「英語の文法が弱い」 ではなくて、 それに続いた担任の言葉。 「中学時代の問題集があれば、そこからひととおりやってみては」 なんですって? ……。 もちろんありません。 断捨離魔の私。物持ちの悪い私。 こんなところで墓穴を掘ることになるとは。 娘が小学生の頃はこんなにすぐ処分することはなかった。 毎年どのくらいの期間保存しておけばいいのだろうと悩み、次第に前の学年のものを使うことはないと学習し、それを繰

偉大なるパンダさん

娘がキーホルダーやストラップのついた10センチくらいの小さなぬいぐるみを処分した。 綺麗なものはもらっていただいて、その以外は今までありがとうと感謝してさようなら。 その娘がもういらないかな、と出してきた中にあった少し大きめ、大人の手のひらサイズのパンダさん。 うわーっと思い出がよみがえり、私は捨てられずにコルクボードにかけた。 キミはムリ。しばらく眺めよう。 まだ娘が就学前のこと。 おばあちゃん家までひとりで行かなければならなかったある日、これをお守りがわりにして送り