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3 シィ 司令官専用のラウンジのソファで仮眠をとっていたシィ(カイル・キートス白兵戦大佐)は、誰かが入って来た気配を感じ、反射的にむくりと上半身を起こした。 まだ覚醒しきっていない視界にこちらへ向かって来る人影が見えた。猫背の、明るい茶髪を短く刈り込んだ、目つきの鋭い、よく見知った男だった。 (あ、カイか) シィは額にかかる前髪をかきあげながら、反射的にいつもの営業スマイルを浮かべた。 「やっほー」 「やっほーじゃねぇよ。またここで寝てたのかよ。自分の
2 カイ 基地にもどり、偵察機から降りるや、カイは回収してきた敵の脱出ポッドに向かって走った。中の人間を自ら確認するためだ。 エアポートの吹き抜けの3Dスクリーンにユーゴが映っているのが見えた。 遠目にも険しい顔をしているのがわかった。無断外出の件でキレているのだろうと思ったが、それより捕らえてきた敵兵の方が重要だった。 メタリックに光る球状の脱出ポッドの周りには、メカニックスタッフが5人ほど集まっていて、ポッドの表面を焼き切ろうとしていた。 「お? ボタン操