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様々な課題へはどのように対処するのか? 任天堂株主総会2024(質疑応答)で気になった事

この時期は多くの企業で株主総会が行われていますが、任天堂も先週の木曜日に株主総会が行われました。
今年もそちらで行われた質疑応答から気になった所を幾つかピックアップして、私の見解を述べたいと思います。
またその少し前にはニンダイも行われたので、娘ちらについても少し取り上げます。


①転売対策について

まずは任天堂みたいなハードメーカーがゲームハードを販売する上で一番懸念しているのが、高額で転売されてしまう事です。
転売は特に発売直後や部品不足が生じて品薄状態となってしまった時に起きやすく、現行のスイッチも2017年の販売直後とコロナ禍&世界的な半導体需要が高まった影響を受けてしまった2022年から去年にかけては品薄状態が続いたので、転売がかなり横行していました。

来年以降に発売されるスイッチの後継機に向けた転売対策については、「法令の許す範囲内で何らかの対応ができないか〜」と考えているみたいです。
おそらく任天堂と小売事業者が協力して悪質な転売業者をより摘発しやすくする体制を整えて行くと思われますが、同時にスイッチの後継機が欲しいユーザーが全員購入できるように、生産体制もしっかり整えて欲しいですね😀。

②円安はどのような影響を及ぼすか?

前述した転売対策と並んで国内で進んでいる円安も今後の業績やスイッチの後継機に影響を及ぼすかもしれません。
任天堂は海外での売上が全体の8割を占めているので、円安が進んだら売上高は増加致しますが、その一方でドル建てで行っている部材調達や海外子会社の経費が増えるといったマイナス効果も合わせて生じてしまいます😥。

さらに日本と海外ではハードウェアの価格差も生じているので、後継機の価格設定にも影響を及ぼす可能性が高そうです。
実際に2020年に発売されたPS5も円安と半導体需要の高騰によって2022年と2023年(新型モデルの販売時)に相次いで値上げされてしまいましたし。
となると、スイッチの後継機も価格は慎重に検討するとは言っていたものの、今後も長引くと思われる円安の影響を受けてしまうのは確実なので、最低でも5万円は超えてしまいそうです😥。

加えてスイッチオンラインなどの付帯サービスも後継機の発売に合わせて値上げするかもしれません。
スイッチオンラインも2018年に正式なサービスを開始してからは、ずっとここまで価格改定を行って来ませんでしたが、こちらでも経費の上昇が続いていると思われますし、後継機の発売に合わせてさらに利用できるサービスを増やしそうですから、現行の2400円(12ヶ月間)から多少値上げしてもおかしくない状況です。
もしかしたら追加パック(4800円/12ヶ月間)と統合して3600円程度(12ヶ月間/追加パック込み)の1プランにしてしまう可能性も有りそうですね。

私みたいに追加パックを申し込んでいないユーザーにとっては負担増となってしまいますが、スイッチオンラインはまだまだ発展する余地が有るので、これからもどんどん新サービスの提供や充実を進めて行って欲しいですね😇。

③ソフトの開発長期化&さらに新規IPは?

今回の株主総会ではソフトの開発長期化に関する質問も有りましたが、開発の長期化は任天堂に限らず他のソフトメーカーでも進んでおり、中には発表から発売へ至るまで10年程度かかったソフトも出て来ましたが、そのような流れが主流となって行く中でも任天堂はできる限り開発期間の短縮に努めてはいました。
しかしそれでも2017年に発表されたメトロイドの最新作は先月のニンダイでようやく最新情報と発売時期が明らかになるなど、やっぱり大作では開発の長期化が進んでいる事が見て取れます🧐。

ただそこまで時間と手間をかけてじっくり開発した事によってハイクオリティなソフトが増えて来たのも事実であり、特にゼルダの伝説・ブレスオブザワイルドは世界の主要4大アワード全てで最優秀賞に当たるGOTYを受賞致しました。
さらに最近ではフロム・ソフトウェアが発売したエルデンリングもゼルダの伝説と同じく主要4大アワード全てでGOTYを受賞致しましたが、このような新規IPのソフトは昔と比べて減少して来ている上に当たり難くなったな〜とも感じています🤔。

任天堂の質疑応答でも新規IPの少なさについて触れられていましたが、確かに最近は前述のエルデンリングみたいに海外で高評価を得られて大ヒットとなった、もしくはスイカゲームや8番出口みたいに比較的小規模なソフトメーカーからヒット作が現れる傾向が強くなった一方で、任天堂も含めた大手のソフトメーカーからは新規IPのヒットがほとんど出なくなったようにも思えます🤔。

大手ソフトメーカーから新規IPのヒット作が出難くなった理由は、おそらく開発の長期化や費用の増加などに伴い主力IPメインの展開へシフトするという安全策を執ったからだと思われますが、FFやドラクエに頼り過ぎて純利益が減ってしまったスクエニみたいなケースも生じたので、そろそろこのような安全策から転換しなければヤバイような気が致します😓。

任天堂は各IPが非常に強いのでスイッチの後継機を発売した後に今まで通りのソフト展開を続けてもそれなりに大丈夫そうですが、現行のスイッチ以上に普及させるのにはやっぱり新規IPの投入とヒットが重要になって来ます。
WiiUの時代に大ヒットしたスプラトゥーンみたいな斬新で分かりやすい新規IPをまた生み出せるのかどうか注目して行きたいですね😀。

④今回のニンダイは?

最後にお伝えするのが少し遅くなってしまいましたが…。

先月行われたニンダイでは前述したメトロイドの最新作が2025年に発売される事が明らかになりました。
2025年の何時頃になるのかはまだ不明ですが、どちらにせよスイッチの後継機での展開も視野に入れている可能性が高く、もしかしたら後継機のロンチタイトルになる可能性も有り得そうですね。

それ以外ではゼルダの新作が9月に、DQ3HD-2D版が11月に発売される事が決まったほか、サプライズとしてDQ1&DQ2も同様にHD-2D化されて2025年に発売される事も明らかになりましたが、事前に任天堂から伝えられた通りスイッチの後継機向けにリリースする新作は特に発表されませんでした😥。
こちらもたぶんスイッチの後継機と共にお披露目されると思われますが、前述の通り定番ソフトだけで無く魅力的な新規IPの投入にも期待したいですね😇。

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