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Episode 29|リスニング力を上げるには|英語全文

こんにちは!会議通訳者・イギリス英語の発音改善コンサルタントの平松里英です。
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先日こんなご相談をいただきました。

外資系に転職してキャリアアップを図ろうと一念発起して独学で英語力を上げてきました。そのかいあってTOEICの点数が上がっていきました。ですが、最近頭打ちで困っています。どうやらその原因はリスニングにあったようです。リスニング力を上げるためにどうしたらいいのか調べました。すると、発音を改善するとリスニング力も上がると聞きました。具体的にどう勉強したら、リスニング力が上がるのでしょうか。

それでは、今回はYouTubeでも取り上げた「発音とリスニング」について番組本編でお話ししていきます。

1つめ 発音を改善するとリスニング力が上がるのは本当か、
2つめ リスニング力を上げるための効果的な勉強法について、 
この順番でお話ししています。

📢番組エピソード全体の音声(ポッドキャスト)
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ここからは「日本人の英語を変える!ポッドキャスト」の今回のエピソードのなかのEnglish Sectionの全文と日本語解説、用語をこちらに掲載しています。イギリス英語、英語学習、発音の練習にご活用ください。

Story of English のコーナー
つづいては「英語に関する本を紹介する、Story of English のコーナー」です。これから私が一人でお届けする回では「Story of English」という英語ということばについて様々な角度から書かれた本の中から、私がおもしろいと思った部分を抜粋してご紹介していきます。
【出典】 Joseph Piercy, “The Story of English” Michael O’Hara Books

📢英語部分のみの音声

コーナーの題名になっている本「The Story of English」の副題は

How an Obscure Dialect `became the World’s Most-spoken Language
(あいまいな方言が「世界で最も話されている言語になった)

それに続いてこう記されています。

”Language is the armoury of the human mind, and at once contains the trophies of its past and the weapons of its future conquests.” - Samuel Taylor Coleridge (English Poet)
(「言語は人間の心の武器庫であり、過去のトロフィーと将来の征服の武器が一度に含まれています。」-サミュエル・テイラー・コールリッジ)

INTRODUCTIONからいくつかの段落を抜粋してご紹介しますね。

The story of English is one of a struggle for survival against the odds, with centuries of conflict surrounding its development and growth.
(英語の物語とは、その発展と成長をめぐる何世紀にもわたる紛争の中で、困難に屈せず[劣勢であったのにそれに屈することなく]生き残りをかけた闘いのひとつでした。)

So where should our story begin? It begins with the obscure dialects of the Germanic tribes, the Angles, the Saxons, the Frisii and the Jutes, among others, who settled in Britain during the fifth century, silencing the native tongue of the Celts and giving voice language that we now call Old English.
(それでは、私たちの物語はどこから始めるべきでしょうか? 5世紀にイギリスに定住したゲルマン部族、アングル人、サクソン人、フリージ人、ジュート人たちなどのあいまいな複数の方言[色々な解釈ができるために不明瞭]から始まり、先住民だったケルト人たちの言語を黙らせ、いま私たちがOld Englishと呼ぶことばに発言の場を与えた、つまり影響力を与えたのでした。)

Next came Roman missionaries, bringing with them manuscripts written in Latin. Such was their influence on not just religion but learning, that religious monasteries and writing in Latin.
( その後、ローマ人の宣教師たちがやって来て、ラテン語で書かれた聖書などの文書を持ちこみました。それが、宗教だけでなく修道院での読み書きもラテン語で行うという影響を与えました。)

By the seventh century, the simple runic alphabet used by the Celts and the early Saxons had been replaced by the first Old English alphabet. Written English was born.
(7世紀になるまでに、ケルト人と初期のサクソン人が使用していた単純なルーン文字のアルファベットは、初期のOld English、古英語のアルファベットに置き換えられました。これがいわゆるWritten English、英語の書き言葉の始まりでした。)

【用語解説】

・obscure (dialect) あいまいな(方言)
・against the odds 困難に屈せず
・give voice 発言の場を与えた
・manuscript (手書きの)聖典、聖書などの文書

今回の「Story of English のコーナー」では、本の中で引用されているイギリスの詩人Samual Taylor Coleridgeの詩と、INTRODUCTIONの前半の朗読と解説をお届けしました。このつづき(INTRODUCTIONの後半)は次回お届けしますのでお楽しみに!

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